商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川グループパブリッシング/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2004/11/24 |
JAN | 9784043687060 |
- 書籍
- 文庫
平家(一)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
平家(一)
¥691
在庫なし
商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
我々のよく知っている…
我々のよく知っている諸行無常の物語でなかった。平清盛はただの独裁者ではなく、国の行く末を愁う一代の英雄だった。その視点に驚く。
文庫OFF
武家に生まれながら知…
武家に生まれながら知略にも優れた平清盛の生涯を描いた物語。
文庫OFF
池宮さんの著書は初めてだったが、尊敬する人から勧められて手に取った。何となくこれまでの教養でイメージしていた平清盛に対する人物評がいい意味でガラッと変わるとともに、著者の知見と考察力に圧倒される。 物語序盤の平治の乱から物凄い数の人名が出てきて若干話がすっと入ってこなかった面も...
池宮さんの著書は初めてだったが、尊敬する人から勧められて手に取った。何となくこれまでの教養でイメージしていた平清盛に対する人物評がいい意味でガラッと変わるとともに、著者の知見と考察力に圧倒される。 物語序盤の平治の乱から物凄い数の人名が出てきて若干話がすっと入ってこなかった面もあったけど、特に後半、清盛が直面した、藤原摂関時代に根付いた官僚政治の弊害には物凄いリアリティがあって、あっという間に引き込まれた。「何となく悪役」という印象を持っていた平清盛のイメージは、この1巻だけを通じて、腐敗政治に救国という大志を掲げて挑む一人の英雄にすっかり変わった。本著の平清盛が何を考え行動していくのかを追っていけるのが素直に嬉しくなる。 また、随所に出てくる著者の人物評や当時の社会情勢等に対する考察についても、大いに学びがあって楽しい。既得権益、官僚機構、苦しむ民。著者の丁寧で論理的な考察で、清盛が置かれた当時の政治/社会情勢には、今にも通じる問題があったことに納得するし、史料に対する批判的視点の大切さも実感できる。 楽しく歴史を学びなおすために最高の一書。
Posted by