商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/河出書房新社 |
発売年月日 | 2006/12/11 |
JAN | 9784309801025 |
- 書籍
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アララテのアプルビイ
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アララテのアプルビイ
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商品レビュー
3.2
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マイケル・イネスは難解な作家である。ドタバタユーモアミステリたるファルス派と言われる作家で、あらすじを読むと面白そうなのだが、実際読むとそうはいかない。毎回そうだ。英文学の大学教授でもあるイネスはいちいち教養ある文章で筋も掴みにくい。 アプルビイ警部を乗せた客船は南太平洋でUボ...
マイケル・イネスは難解な作家である。ドタバタユーモアミステリたるファルス派と言われる作家で、あらすじを読むと面白そうなのだが、実際読むとそうはいかない。毎回そうだ。英文学の大学教授でもあるイネスはいちいち教養ある文章で筋も掴みにくい。 アプルビイ警部を乗せた客船は南太平洋でUボートの襲撃を受けて漂流。流れ着いた孤島で無人島生活を始めたが、そのうちの一人、黒人の人類学者が鈍器で殴られ殺される。アプルビイは捜査を始めるが…。状況はどんどん変わっていく。 恐ろしいことに登場人物たちは皆、殺人事件には興味がまったくなく、事件のことなど無視するように話は進む。誰も気にしてないのだ。こんな推理小説あるだろうか。いや、褒めているのではない。作者は何をテーマにしたかったのだろうか。 アララテとは旧約聖書でノアの方舟が最後に漂着する山の名前だ。この孤島に着いた時に自分たちの船をノアの方舟に見立てて、この島はアララテ山だと登場人物たちが言い出したことによる。とはいえ話はロビンソン・クルーソーやガリバー旅行記、宝島を取り込んで進む。そんなこんなしてるうちに、さらっと話は終わる。えええ~! これで良いのですかね。
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のっけからのUボート攻撃、そして装丁と同じ場面・・・漂流と孤島への上陸~殺人事件。 とまぁ、出来事は波乱づくめだけれど、捜査に当たる警察官アプルビイの何とまぁ鷹揚な語り。じゃ⤴の場面は無くても良かったんではと思わせる「英国もの」によくあるような高尚、シニカルな会話。 初めて耳...
のっけからのUボート攻撃、そして装丁と同じ場面・・・漂流と孤島への上陸~殺人事件。 とまぁ、出来事は波乱づくめだけれど、捜査に当たる警察官アプルビイの何とまぁ鷹揚な語り。じゃ⤴の場面は無くても良かったんではと思わせる「英国もの」によくあるような高尚、シニカルな会話。 初めて耳にした ピクチャレスクというそうな。 初頭から会話に挟まれる教養のレベルの高さ~いやはや訳の困難さは再骨頂だったのではと読む方でも頭が痺れるが 不思議と嫌じゃない。 巻末の説明にもある通り~ ロビンソン・クルーソー/スイスのロビンソン/宝島/ガリバー旅行記をミキサーにかけて提供した一品の味わい。 独特の手法での教養サスペンス作家として定評が有った イネス自身、18Cの回路を散りばめる意図が有ったようでいかんなく発揮されている。 観念の自由というこの世界・・もういいけどね。
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Uボートの攻撃で大破した客船に乗っていたアプルビイ他5人の乗客がたどり着いたのはジャングルが密生する孤島。 そこで生活するさなか、殺人事件が起こり…。 まず設定が変!どうみてもおかしいでしょ。 ロビンソン・クルーソーばりの生活。いったい主題はどこに?と思わせる展開。 殺人事件も...
Uボートの攻撃で大破した客船に乗っていたアプルビイ他5人の乗客がたどり着いたのはジャングルが密生する孤島。 そこで生活するさなか、殺人事件が起こり…。 まず設定が変!どうみてもおかしいでしょ。 ロビンソン・クルーソーばりの生活。いったい主題はどこに?と思わせる展開。 殺人事件も起こりはするけど、ミステリとしての体裁を整えるためだけのようで、実際最初の事件は起こらなくても何の問題もないような…。 それでもアプルビイのキャラクタは他に読んだものよりもよく描かれていた様に感じた。 本筋の合間に交わされる会話とも相まって、ミステリと言うよりばかばかしい御伽噺を読んだ気分。ま、それも悪くはないけれど。
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