商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2007/02/10 |
JAN | 9784167177652 |
- 書籍
- 文庫
どぜうの丸かじり
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どぜうの丸かじり
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
感想というかもう伝統芸能みたいなもんです。東海林さだおさんが書いたというだけで十分なのです。思えばもうかなりのお年のはず。長生きして頂きたいと思います。
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こんなディテイルの思考が及ぶ想像力の豊かは驚愕です。 「ネギが無いと”立ち食いそば屋のそばの味”にならない。」 「ふつう、喫茶店へコーヒーを飲みに行った場合、ツカツカと店内に入って行って適当なテーブルを選んですわり、やってきた店員に「コーヒー」と一言伝えけばいい。スタバではこれは...
こんなディテイルの思考が及ぶ想像力の豊かは驚愕です。 「ネギが無いと”立ち食いそば屋のそばの味”にならない。」 「ふつう、喫茶店へコーヒーを飲みに行った場合、ツカツカと店内に入って行って適当なテーブルを選んですわり、やってきた店員に「コーヒー」と一言伝えけばいい。スタバではこれはバツ。大バツ。大ブーイング。大恥。人でなし。極悪人。市中引き回しのうえ磔。」 「(こうなりなかった)という方針がまったくみえてこない全体のデザイン」(さつまいも) 「松茸の土瓶蒸しは、”松茸の急須煮”といわなければならない。」 「なんて実を大切にしている皮だろう」(バナナ) 「不思議なことに、トンカツの場合はキャベツ以外のものを寄せ付けない。」 「丼に山盛りのコーンフレーク、そこにザブザブの牛乳。丼に口をつけて箸でザザザッとかっこみ、ゴクゴクゴクって牛乳を飲みたい。」 「ここで、一つの提案をしたい。それは”食卓に串を”という提案である。」 「皿の上の食べ物はすべて寝ている」 「"タバスコの時代"というのがあった。いまの喫茶店ではなく、昭和三十年から五十年代にかけての喫茶店。」
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よくもまあ食べ物だけでこれだけバリエーションにとんだ文章がかけるものだといつも感心する。 その題材もほんとーにありふれていて、どこの家庭にもあるようなものばかり。 昨今のグルメマンガなど足元にも及ばない深みのある軽快な文章なのである。 そして美味しいです。
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