商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社/双葉社 |
発売年月日 | 2006/11/30 |
JAN | 9784575235692 |
- 書籍
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誘拐の誤差
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誘拐の誤差
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商品レビュー
3.3
9件のお客様レビュー
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殺された少年が霊魂?となって、犯人や警察や家族をうろうろしてる話。 もう何だろ、人間やめたくなる。 でも、あるんだろうなあと納得させられます 後味は悪くないけど、ため息がでる
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10歳の少年が殺害され、遺体で発見された。 その報道発表を待たずに身代金を要求するメールが犯人から届く。 事件にかかわる人たちのそれぞれの想いを描く。 いつもぶっ飛んだ作品を提供している著者が、「本格警察小説」と銘打った作品を出していたのかと、手にとりました。 で、今、自分もそれっぽい導入を書いてみました。 が、しかし、やっぱぶっ飛んでました。 心の中では違うことを考えている。でも、人間ってそんなもんだよなとも思う。 そこに着目すると、怖い小説なのかなとも思います。 いやいや、楽しまにゃ損ですね。
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スケボーが車にあたっただけのことで、10歳の礼乎が須田という男に殺される。その礼乎の霊が主人公。霊なので自由に飛び回り人の心も読めるという設定。 七瀬シリーズを持ちだすまでもなく、人の心が読めるとなると人の心の中は汚いという話になる。人間は自分のことしか考えておらず、他人に対しては悪口ばかり。仕事は面倒くさく、女を見るとセックスしか考えていないというように欲望が渦巻いている。実際はそこまでなかろうと思うが、人の心が読めるのに"普通でした"では面白くない。 それにしても偽悪的、悪趣味な展開で、犯人の須田は犯罪者でその内面がわがまま放題はしょうがないとして刑事のほうも似たようなものだ。いい女を見るとくどきたくなり、外人には差別的悪感情を抱く。証拠のでっちあげも平気だ。 主人公の母親も浮気の相手のことしか考えていない。 ちょっと極端なマンガチックな展開だと思うが、読み進むとヘンにクセになるとこがある。食べ物だって身体にいいものもあるがたまには毒々しい色のお菓子を食べたくなる。深いものはないかもしれないが存在価値はある。「本の雑誌」に「片足は地面についてる」というような評がうまいと思う。 ちょっと荒唐無稽だけど、リアリティは失っていない。 タイトルは「誘拐の誤差」となっているが、誘拐事件らしい話ではない。須田の子分が勝手に身代金のメールを出来心でしただけだ。「誤差」というのは結局間違った人を逮捕してしまうことを指すのだろう。まぁ悪人ばかりなので、少々違う人を逮捕しても問題はないというようなオチだ。 表紙には「本格警察小説」と謳っている。刑事の内面に筆が及んでるところは「本格」なのかもしれないが、これ自体がフェイクというか「なんちゃって」が頭につ「本格警察小説」だ。最初にマンガチックなイラストが二ページほどあって少し驚く。 露悪的な話だけど作り手はそれが狙いで知的に仕掛けてる感じがする。 初めて読んだ戸梶作品、また読んでみたい。
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