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中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて
1,870円
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 亜紀書房/亜紀書房 |
発売年月日 | 2007/04/15 |
JAN | 9784750507088 |
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中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
「中沢新一論」というよりは「中沢新一研究ノート」といった感がある。だからダメというのではなくて非常に読み応えがあるのだ。中沢氏がチベットで密教修行している頃の断片的なエピソード ——たとえば修行してると頭頂部からジュクジュクした液が垂れてきた。導師からそこへ草の茎を突っ込まれそう...
「中沢新一論」というよりは「中沢新一研究ノート」といった感がある。だからダメというのではなくて非常に読み応えがあるのだ。中沢氏がチベットで密教修行している頃の断片的なエピソード ——たとえば修行してると頭頂部からジュクジュクした液が垂れてきた。導師からそこへ草の茎を突っ込まれそうになったけど氏は衛生観念が残ってて拒否した、とか —— 奇妙な話が面白い。
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島田も中沢新一も、オウムに騙された点では同じ。 ただ、島田は異常なまでに田舎くさいし、中沢はオシャレな詐欺師。 2人とも、オウム事件の真っ最中は、バッシングされたけど、その後、中沢は、やっぱ多才な詐欺師だし、みんな遠慮して、あまり批判しなくなったんじゃないのかなー? そんな...
島田も中沢新一も、オウムに騙された点では同じ。 ただ、島田は異常なまでに田舎くさいし、中沢はオシャレな詐欺師。 2人とも、オウム事件の真っ最中は、バッシングされたけど、その後、中沢は、やっぱ多才な詐欺師だし、みんな遠慮して、あまり批判しなくなったんじゃないのかなー? そんな中、中沢を批判した島田は立派。 まあ、オレは中沢新一好きだし、島田は嫌いだけど。 この本は、なかなか良いと思う。
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日本で最も有名な宗教学者と言えば島田裕巳と中沢新一であろう。本著を簡単に説明するのであれば、その島田裕巳が中沢新一を断罪する本ということになる。そしてその主な争点はやはり1995年のオウム真理教にまつわる事件に関する言動である。 両者の著作をちょこちょこと拝読しつつも、どのよう...
日本で最も有名な宗教学者と言えば島田裕巳と中沢新一であろう。本著を簡単に説明するのであれば、その島田裕巳が中沢新一を断罪する本ということになる。そしてその主な争点はやはり1995年のオウム真理教にまつわる事件に関する言動である。 両者の著作をちょこちょこと拝読しつつも、どのような生活を送り何をきっかけにして宗教学を学ぶに至ったのかということに関して、僕にはまったくもって知識がなかった。 そういう意味で、様々な点において日本の宗教学史に名前を刻まれるであろう両氏の精神的背景を、島田氏の一方的な記述によるものとはいえ一部追うことができたのは意義深い。 とはいえ、僕個人にとって、ここで描かれている中沢新一の人物像の正誤など失礼ながら極めてどうでもいいことであって、肝心なのはここから何を今のために読み取れるのかに尽きるのだが。 本書で印象深いのは両氏が生きたその時代性である。ここで描かれている中沢新一の「宗教」観というものは、オウム事件以後の人間には極めて理解しがたいものだ。 しかしこれも、氏の生い立ちおよびチベットでの経験、さらにはオウム事件の反省の欠如(彼はそれ以前にその思想・宗教性の大部分を身に着けたのだからこれは当たり前である)を考慮すれば充分に「ありえる」ことなのだろう。それは「大きな物語」の残党の出来事であり、まさに一つの精神的な世紀末を担う役割であった。 一つの思想の帰結がこのような経路をたどり、そしてその思想は単純には棄却されず、未だ持続性を持ってある頭の中に巣食っている――こういうとき、その思想の持つ「魅力」と「生命力」というものに対して思いを馳せずにはいられない。 それは例え社会的弾劾を受けようが何をされようが、あるときはその柔軟性をもってまたある時は学者としての仮面を被って、その存在を保存することに余念が無いのである。
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