商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社/草思社 |
発売年月日 | 2007/05/01 |
JAN | 9784794215901 |
- 書籍
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今世紀で人類は終わる?
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今世紀で人類は終わる?
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マーティン・リース「今世紀で人類は終わる?」を読む。題名がちょっと飛び過ぎだが、これは日本の出版社のせい。著者はケンブリッジ大学教授でまじめな物理学者。人類に対する一つの警告としてケーススタディを示すものと云えそうだ。 さて、宇宙からの飛来物によって地球が大衝撃を受けてす...
マーティン・リース「今世紀で人類は終わる?」を読む。題名がちょっと飛び過ぎだが、これは日本の出版社のせい。著者はケンブリッジ大学教授でまじめな物理学者。人類に対する一つの警告としてケーススタディを示すものと云えそうだ。 さて、宇宙からの飛来物によって地球が大衝撃を受けてすべての生命体が絶滅するという何億年に一度というような可能性の極めて低い話はともかく、ナノテク、バイオ、核技術など、科学技術の発達が人類を滅ぼす可能性があるとの話には、一種の戦慄が走ると云えようか。とりわけバイオの世界。つい先般、シリアの化学兵器の問題があったばかりだが、これがバイオとなるともっと影響が大きいということ。致死性の高いウィルスをばら撒く、特にそれが伝染性の強いウィルスであればより効果的? だが、それによって地域・国が全滅するということもあながち嘘ではない。そういった知識を持ち、人類に恨みを持つ変質者がいればわけはないらしい。ちなみにそのようなウィルスを合成できる科学者は世界に数千人もいるのだという。要は、誰でも世界を滅ぼすことができるわけで、カルト教団だってその気になれば・・・・。 核爆弾とてしかり。米国、ロシア、英仏、中国、インド、パキスタン・・・・、世界には何百という核爆弾があるわけだが、それらがテロリストの手に渡れば・・・・(なんだか映画で何度も取り上げられるテーマだが)、本当にありうる話となる。なぜなら彼らは自爆テロに躊躇はないからだ。かなり前だが、チャールトン・へストンが主演する「猿の惑星」という映画があった。宇宙船が故障し、猿の惑星に不時着してしまったのだが、実は遥か数百年前に核戦争で人類の滅びた地球だったという話。映画は未来を投影しているというわけだ。 そして怖いのが、意図的に操作する場合だけでなく、ちょっとしたミス、事故が取り返しの付かない事態を惹き起こす可能性もますます高まっているのだという。扱うものが大きくなればなるほど、当然にそういうことなのだろう。実に恐ろしい。 ・・・・とは云いながら、もしそういうことになれば、それは人間が自らもたらした自業自得と云えないわけではない。際限のない利益への固執(国・企業・個人)、執念に満ちた他者の排除、そして限界のない科学技術への挑戦と競争・・・・、歪みに歪んだこの世界、いずれにしてもいつか終りが来るようにも思えるのだが・・・・。
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杞憂している人に懇々と根拠を説かれ、自分も空が落ちてくるような気がしてきてしまった、というような本。 3.11以降特に日本人は人類の滅びについて実感が持てるようになったが、一見戻ってきた日常に、自分達が置かれているタイトロープ状態を忘れそうになる。
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今後再度、福島であのような悲劇があれば、今世紀で終わるかもと考えさせられた。 科学の進歩によって自らの首を絞めることのないように。
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