商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2007/01/19 |
JAN | 9784004310594 |
- 書籍
- 新書
地域再生の条件
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商品レビュー
3.2
18件のお客様レビュー
地方分権改革の難しさがよく伝わりました。素人助役云々にもあったけど、選挙絡みで犯罪まがいのことが当たり前に行われるような地域ってのは、どんな横槍が入ろうが利権のためには梃子でも動かないです。戦に負ければ一派は地域を去らなければならない、そのリスク回避のためにはどんなことだってする...
地方分権改革の難しさがよく伝わりました。素人助役云々にもあったけど、選挙絡みで犯罪まがいのことが当たり前に行われるような地域ってのは、どんな横槍が入ろうが利権のためには梃子でも動かないです。戦に負ければ一派は地域を去らなければならない、そのリスク回避のためにはどんなことだってする。そういうドロドロしてるエリアは何があっても変わらないです、政争がお盛んなエリアはまず第一に廃れていく。住民には何もできません。 首長や地盤が安定していて、何者かを受け入れる余裕のある地域、自分たちの生活をより良くしたい活気のある地域にはどことなくチャンスがありそうだね。住民参加云々はいいんだけど、議会の役割にあまり触れられてなかったのは残念かも。一口に地方改革と言っても、市区町村と都道府県と国の関係性は変わらないし、お金にまつわるあらゆる方向のしがらみがグサグサ刺さって十分に身動きが取れない中で、凝り固まった筋肉をたった4年間でほぐし切るのは本当に難しい。 市民のボトムアップと首長のトップダウンのどちらがいいかとは一概に言えない。それぞれに向き不向きがあるし、やっとの事で形になった施策も効果が限定的なら続かない。であるなら、方向性は市民が可処分所得を増やせる施策にこだわることだと感じた。少なくともその町に住んでて可処分所得が増えた(福祉によるものであっても仕事によるものであっても)と感じるのであれば、それは誰の目にも評価のできる最適解だろう。それによって人口が増えるかはわからないが、たとえ人口が減ろうともどうにか生きていければ最悪良い訳で。例えば新しい作物にトライしてみたり、福祉の町にしてみたり、副業のできる町にしてみたり、とにかくお小遣いが増えるような仕組みづくりができると良いのではないかな。 もっと勉強します。
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都市・住宅政策等の研究者による書。まず率直に、学者が書いた本とは思えませんでした。参考文献がないこと、著者の主観による意見なのか、先行研究からの引用なのか判然としない箇所が多い、論理構成の裏付けのないままに結論を述べている点が散見されることから、本書の内容をそのまま受け取ることは...
都市・住宅政策等の研究者による書。まず率直に、学者が書いた本とは思えませんでした。参考文献がないこと、著者の主観による意見なのか、先行研究からの引用なのか判然としない箇所が多い、論理構成の裏付けのないままに結論を述べている点が散見されることから、本書の内容をそのまま受け取ることはできないものです。 ただ、地域が衰退して行く中における、高齢者政策、まちづくり政策、農業政策等の各政策分野において、各市町村の先進事例を紹介している点は、参考知識が得られるという点においては評価できると考える。ただ、著者の主張につなげるために便宜的に事例として引用している可能性も否定できないとは思いましたが。。。
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地域の自律と自立、国の地域づくり干渉を止める、この2点が本書の骨子で、そこから、国の施策に従っていても地域活性化には繋がらないと、国の施策に反旗を翻します。 ん~、悪くなはいんですけど、今一つインパクトに欠けるというか、頭に残らないです(笑) 市長のリーダーシップが必要なのか、...
地域の自律と自立、国の地域づくり干渉を止める、この2点が本書の骨子で、そこから、国の施策に従っていても地域活性化には繋がらないと、国の施策に反旗を翻します。 ん~、悪くなはいんですけど、今一つインパクトに欠けるというか、頭に残らないです(笑) 市長のリーダーシップが必要なのか、住民の行動力が必要なのか、とりあえず地域の衰退に危機感を持った人達が集まらないことには始まりませんが、スタンスとしては、市職員はハード整備までしかできないのが限界で(著者はハード整備だけでは意味がないと役所仕事を批判していますが、実際上役所仕事としてはハード整備までしかできないでしょう)、じゃあ誰が音頭を取るのか、というのが課題です。本来なら権力のある市長が手腕を振るうべきですが、その立場にありながら町のビジョンを明確にできないし、いくら民意で選ばれたとはいえ、ともすれば市長の独断専行で偏ったまちづくりになってしまう危険性がある……ということで、やっぱり一筋縄でいくわけがなく、だから成功事例を模倣する自治体が増えるわけです。 住民主体のまちづくりには半分賛成・半分反対です。というのも、町というのは、その町一つで完結するようなものではないからです。他者と関わってこその個人、それと同じように、近隣市町村や観光客と関わることで一つの個性が磨かれると思うので、住民主体は良いのだけれど、排他的にならないように注意しなければなりません。 本書は一般向けに書かれていますので、それはそれで良いのですが、本書よりもディープな『地域再生の罠』の方が尖鋭的で面白いです。僕の評価はAにします。
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