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東京ファイティングキッズ 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/朝日新聞社 |
発売年月日 | 2007/05/30 |
JAN | 9784022615312 |
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東京ファイティングキッズ
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東京ファイティングキッズ
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『東京ファイティングキッズ』 ウチダ×平川克美の対談本 知的肺活量=持ち前の知的フレームワークでは理解できない出来事に遭遇した際に、次の知的フレームワークを獲得するまでに存在する過渡的な酸欠状態を生き延びる力。知的肺活量を磨くことが、生存戦略の最たるものであり、その為には致死...
『東京ファイティングキッズ』 ウチダ×平川克美の対談本 知的肺活量=持ち前の知的フレームワークでは理解できない出来事に遭遇した際に、次の知的フレームワークを獲得するまでに存在する過渡的な酸欠状態を生き延びる力。知的肺活量を磨くことが、生存戦略の最たるものであり、その為には致死的な酸欠状態を幾度となく経験することも大事 独特だけど、まとも=オリジナルであることと説得力を持つこと。ウチダ先生の文章はまさにこれであると思う。説得力があるが、その説得の仕方や論法にオリジナリティがあり、癖になる。 科学的=他者の承認と理解を求めることであり、その反対には、他者の否認と誤解を甘受するという覚悟がある。 縁側の大切さ =自分のものであって、自分のものではないもの、あるいは誰のものでもないものが縁側であり、そこには「法」(=線引き)ではなく、「法を守ろうとする合意」で人々は動いてくれるので社会的なコストは低い。地縁血縁社会は、前時代的な存在として排斥されて久しいが、「法なき同意」をビルドインすることでトータルコストを極限まで下げる案外プラグマティックなシステムなのかもしれない。 分割不能であるゆえに、私有に馴染まないものを分かち合うこと。「自分のものであって自分のものでないもの」を確認し合うこと、コモンウェルスを分かち合うこと、それによって一種の幻想的な共―身体の形成に参加すること。それが僕たちの社会的儀礼のいちばん基幹的なものではないか。酒や煙を共有することが、あなたと共同体を形成しますという宣言である。私論だが、共同体を形成する上で交わすものが、どれも医学的には体に悪い物であるということが面白い。共―傷体ともいうべき共同体の形成儀礼に興味がある。嫌煙家が増える世の中で、煙は不快である。酔っ払いも不快。しかし、キスのような愛を確かめ合うことは本来汚さの象徴であるツバの交換である。おっさんのツバが飛ぶことをあれほど忌避するあの子も、意中の人とはツバを交換したがる。この本来不快であるものの共有により、その集団とその他を明確に線引きすることが、共同体を造り上げるルールなのか。 マルクスの知性=うまくあてはまる事例を選択的に探しだして仮説を証明するものではなく、誰にもうまく説明できない事例をいろいろ集めながら、そのすべてを解決できるたった一本のストーリーラインをあぶりだしていく。これは既知への還元ではなく、未知への投企である。 自分が時間と空間のどこにいるかを実定的に言うことが出来ないという不能そのものが人間の人間性を基礎づけている。
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小学校からの友人である内田樹と平川克美の往復書簡です。 とりあげられているテーマは、身体と知性の問題や、ビジネスと大学における市場主義、アメリカ論など、両著者が他の本のなかで語ってきたこととかさなるところが多いように感じました。ただ、二人がおたがいの考えかたに通じているという気...
小学校からの友人である内田樹と平川克美の往復書簡です。 とりあげられているテーマは、身体と知性の問題や、ビジネスと大学における市場主義、アメリカ論など、両著者が他の本のなかで語ってきたこととかさなるところが多いように感じました。ただ、二人がおたがいの考えかたに通じているという気安さもあってか、テーマを横断していくときの疾走感が強く印象にのこります。まったく異なった領域に、あっと驚くようなしかたで平行線を引っぱってみせる著者たちの手さばきがきわ立っています。
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内田樹がらみでこれにも挑戦。彼発の書簡については、いかにもらしい内容を、言葉を変えてここでも書かれている感じ。一方に関しては、内田樹を向こうに、高レベルな議論が展開されているとは思うけど、どうも難し過ぎて入ってこない、と感じる部分もしばしば。自分の脳力の問題といわれればそれまでだ...
内田樹がらみでこれにも挑戦。彼発の書簡については、いかにもらしい内容を、言葉を変えてここでも書かれている感じ。一方に関しては、内田樹を向こうに、高レベルな議論が展開されているとは思うけど、どうも難し過ぎて入ってこない、と感じる部分もしばしば。自分の脳力の問題といわれればそれまでだけど、改めて思ったのは、内田樹さんの平易な文章で高度な内容を伝えられる能力の素晴らしさですね。感動的です。
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