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ITとカースト インド・成長の秘密と苦悩
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社/日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2007/01/19 |
JAN | 9784532352417 |
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ITとカースト
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ITとカースト
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商品レビュー
3.2
12件のお客様レビュー
現代のインドを理解するに役に立つ書。インドにおけるITがカーストを突き破る武器であったということは、新たな知見だった。
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インドの経済発展の秘密と、その影に横たわるカーストという問題についてのレポート。 世界の中でますます存在感を増すインドの、光と陰をわかりやすく紹介している。 「インドといえばカレーでしょ」みたいな自分の知識の浅さを反省して手に取った1冊だが、終始興味深く読んだ。 インド...
インドの経済発展の秘密と、その影に横たわるカーストという問題についてのレポート。 世界の中でますます存在感を増すインドの、光と陰をわかりやすく紹介している。 「インドといえばカレーでしょ」みたいな自分の知識の浅さを反省して手に取った1冊だが、終始興味深く読んだ。 インドはIT技術で世界の先端を走っている。もとより数字に強い国民性、IIT(インド工科大学)卒業生を通じたシリコンバレーとの密接なつながり、英語が準公用語であること、アメリカとの12時間の時差……これらがインドをIT大国にしたことはよく知られている。 インドの将来はバラ色か? たしかにインド経済は成長している。3年連続で8%以上の成長率を記録し、韓国を抜いてアジア第3位の経済大国になった。とはいえ、まだGDPは7000億ドル程度しかない(日本は4兆7800億ドル)。まだまだ成長のための「伸びしろ」は大きく、短期的な成長は約束されているだろう。 しかし、国内に目を転じてみれば、いまだ人口の3割が文字を読めないという教育における格差があり、IT産業に従事する若者の初任給が7万円程度であるのに対して、4億人が1日1ドル以下の所得で暮らすという貧富の格差もある。 さらに、もちろんカーストの問題がある。カーストが違えば、世界が違う。11億人の人口がいても、カーストでこまかく縦割りされ、人々は意外に小さく窮屈な世界に住んでいる。カースト制度の下、今でもインドの結婚は親主導の見合い結婚である。結婚は神聖であり、浮気も、離婚もないというかできない。インドは「世界最大の民主主義国家」とも言われているが、建前と現実では大きな差があることには、この地も例外ではない。 ヒンズー教の世界観は輪廻転生を基本としている。今生では低いカーストに生まれても、功徳を積めば来世では上級のカーストに生まれ変われると、ヒンズー教徒は信じている。1回限りの人生ならば、あれにもこれにも挑戦しようと思えるが、ヒンズー教を深く信じるほど、現状肯定的になり、制度の問題点をどうにかしようとは思えなくなる。 インドの進学塾で学ぶ生徒たちに、著者が挙手でアンケートをとったシーンが印象的。子どもたちの夢は、スポーツ選手でもなく、パイロットでもなく、圧倒的に「IT技術者」だそうだ。 これにはインドのカースト制度が深く関係している。インドでは、職業とカーストは分かちがたく結びついている。その枠を越えて実力勝負ができる数少ない舞台が「IT技術者」なのだ。 インド躍進の陰にもカースト制度がある、というわけだが、それだけインドの潜在的なパワーがカースト制度によって押さえ込まれている証拠ともいえるだろう。 インドの秘められたパワーと、そしてその力を閉じこめている鎖がいかに丈夫か、その両方がよくわかる本となっている。
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http://www.nikkeibook.com/book_detail/35241/ , http://www.ycaster.com/diary/index.html
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