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入門・世界システム分析
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入門・世界システム分析
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
ウォーラーステイン、名前は知りつつも今までしっかりと本を読んだことがありませんでしたが、本書の題名に「入門」とついていたので購入してみました。結果はとても満足しています。本書は著者がある大学で行った5回シリーズの講演がベースになっていますが、その講演会の聴衆は世界システム分析にほ...
ウォーラーステイン、名前は知りつつも今までしっかりと本を読んだことがありませんでしたが、本書の題名に「入門」とついていたので購入してみました。結果はとても満足しています。本書は著者がある大学で行った5回シリーズの講演がベースになっていますが、その講演会の聴衆は世界システム分析にほとんど触れたことがない人ばかり、ということで、まさに著者が初心者にもわかりやすいようかみ砕いて概念を説明していることが本書の隅々から感じられました。 ウォーラーステインの思想を私なりに解釈すると、近代システムのなかで分断した知の構造(具体的には自然科学と人文学という「二つの文化」、さらに社会科学の細分化)を統合化して(統一学科性)、世界システムを歴史的な観点から総合的に分析する、というものです。本書の興味深い点は、ウォーラーステインが呼ぶところの「史的システム論」のわかりやすい解説をするだけでなく、どんな反論がどの分野のアカデミクスから飛んできているか、についても解説していて、ある意味正直というかフェアな印象を持ちました。つまりそのような反論を通して「史的システム論」の特徴がさらに際立つだろうということです。 私はアカデミクスの人間ではないからかもしれませんが、ウォーラーステインの思想にはかなり共感できました。アカデミクスの主流派の人々からすると、ウォーラーステインの考え方はなにか表面をさらっているだけの浅い議論のように見えるのではないでしょうか。しかし21世紀の現在、社会経済システムが激変しつつあると誰しも感じる状態の中で、たこつぼ的に重箱の隅をつつくアカデミクスの人々は正直役に立たない気がしていまして、こういう激変の時期だからこそ、「浅く広く」議論することが重要ではないかと思いました。本書は翻訳の質も非常に高くとても読みやすかったです。ウォーラーステインの別の本も是非読んでみたいと思います。
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とてもわかりやすく、しかも世界システム以外の理論からの批判も書いてあるので、その批判理論も一緒に学べる。取り立てて新しいことが書いてあるのではないので、いままでの知識の整理に役立つ。 但し、メディアについてはあまり書いていないので、メディアと社会システムの関係を勉強する人には向か...
とてもわかりやすく、しかも世界システム以外の理論からの批判も書いてあるので、その批判理論も一緒に学べる。取り立てて新しいことが書いてあるのではないので、いままでの知識の整理に役立つ。 但し、メディアについてはあまり書いていないので、メディアと社会システムの関係を勉強する人には向かない。
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「システム分析」という割にはシステム感がない 中核、周辺というが事実にラベルを貼っただけに思える 1冊だけじゃ言えないなもっといろいろ学んでみよう あと数学用語、経済用語がたくさん出てくるけど定義が曖昧な気がする
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