商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
発売年月日 | 2006/10/12 |
JAN | 9784062755306 |
- 書籍
- 文庫
負け犬の遠吠え
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負け犬の遠吠え
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商品レビュー
3.6
93件のお客様レビュー
どんなに働いていても…
どんなに働いていても、30過ぎて結婚していない・子なしは負け犬。一見、一昔前のフレーズを思い出してしまう。しかし、しかし。そんなフレーズも理論だった説明でぐっと来てしまうのがこの本の凄いところ。
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競争社会が是となっている世間で流布される "勝ち組" "負け組" という言葉の分断を忌み嫌う私は、本書に記される "勝ち犬" "負け犬" という女性のあり方の是非を問いただす主題に当初は戸惑うも、その...
競争社会が是となっている世間で流布される "勝ち組" "負け組" という言葉の分断を忌み嫌う私は、本書に記される "勝ち犬" "負け犬" という女性のあり方の是非を問いただす主題に当初は戸惑うも、その礎にある男性優位や因習の滑稽が絶妙な例え話を加味しながら露呈していく過程に喝采を送りたくなる。すると次第に競争ヒエラルキーの愚かさや前例踏襲の狭義が女性の足枷になっていることに気づく。比べることの無意味さを、遠吠えとして締めくくる構成が巧い。男女問わず読み応えがある。
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「女として不幸」はモテない、結婚できてない子供を産んでいないこと。 「男として不幸」は仕事ができないこと。 仕事はバリバリだけど男女関係はガバガバな男性に対して、世間はそれ男としてどうなんだ、、なんて感想は持たないし、なんなら仕事も恋愛も真面目にできないその負け犬っぷりは一種のキ...
「女として不幸」はモテない、結婚できてない子供を産んでいないこと。 「男として不幸」は仕事ができないこと。 仕事はバリバリだけど男女関係はガバガバな男性に対して、世間はそれ男としてどうなんだ、、なんて感想は持たないし、なんなら仕事も恋愛も真面目にできないその負け犬っぷりは一種のキャラクターとして美化されることすらある。逆にそれを女性がやるとなんとなく痛々しさが残る。 そういう感覚って、いくら制度面で男女平等に近づいたとしたって簡単には変わらないよな〜〜って改めて思うとともに、今まで性差を感じない環境にいたからこそ、この先の社会人生活が恐ろしく感じられた。にしても、その感覚どこで身につけたんだろ私たち...。 社会人なりたての自分的には「いびってくる負け犬は若さへの執着がゆえ」って話も印象深かった。お局がいたらこの人は若さに嫉妬してるんだ、自分も昔は若さの恩恵にあやかってたはずなのにね...(苦笑)ぐらいのマインドでいたいな。 自分が30歳になって再読したらまた感想も違ってくると思う。その時の世間的な負け犬要素がどんなものになってるのかは分からないけど、女としての幸せが、果たして自分の幸せになり得るのかどうかは見定めなきゃな〜〜と思った。
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