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増補 洪水と治水の河川史 水害の制圧から受容へ 平凡社ライブラリー611
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社/平凡社 |
発売年月日 | 2007/05/10 |
JAN | 9784582766110 |
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増補 洪水と治水の河川史
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
日本の治水の歴史について、具体例をもとに説明がなされてゆく。利根川や信濃川、北上川の流路変更など、治水事業の「結果」しか知らなかった私にとって、そこにいたる経緯がわかった。 左右岸、上流下流、港と農地、人口増による新たな要望の顕在化など、治水に関わる利害調整が印象的であった。技術...
日本の治水の歴史について、具体例をもとに説明がなされてゆく。利根川や信濃川、北上川の流路変更など、治水事業の「結果」しか知らなかった私にとって、そこにいたる経緯がわかった。 左右岸、上流下流、港と農地、人口増による新たな要望の顕在化など、治水に関わる利害調整が印象的であった。技術がいくら進歩しても、利害調整が肝なのだと感じた。 明治に入り強権のもと中央政府が調整しやすくなり、そこに技術力も加わって大規模な事業を行えるようになると、それはそれで素晴らしいのだが、一方で地域の住民の防災意識が薄まっていく事なども指摘されていて、確かに昔の人に比べて治水に対する意識はないなぁと思った。
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大変な名著。 地域間対立の解消、としての近代治水。その前提の下での「一滴も水をあふれさせない」という思想の欠陥。そして、河川技術を住民から完全に奪い独占してしまっていることに伴うべき「責任」。 それらがストレートに述べられている。
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高橋裕先生のお弟子さんである工学者による、洪水と治水の歴史を扱った本。「一生に1回ぐらいは洪水を経験すべき」だとの指摘は大変に意義深い。
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