商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2007/05/09 |
JAN | 9784043572151 |
- 書籍
- 文庫
邪な囁き
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邪な囁き
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商品レビュー
3.7
18件のお客様レビュー
きっと誰もが、「今、こんなことしたらどうなっちゃうんだろう…」という想像をしたことがあると思う。 それを悪意増し増しにして、実際に行動に移してしまったら…そんな話。 後味の悪い、何とも言えない読後感を味わいたい方はぜひ読んでほしい。 そして相変わらず、作者のあとがきが気持ち悪...
きっと誰もが、「今、こんなことしたらどうなっちゃうんだろう…」という想像をしたことがあると思う。 それを悪意増し増しにして、実際に行動に移してしまったら…そんな話。 後味の悪い、何とも言えない読後感を味わいたい方はぜひ読んでほしい。 そして相変わらず、作者のあとがきが気持ち悪くて(褒め言葉)、いつも楽しく読んでいます。
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現実にこういう人居たら怖いなと思いゾッとしました。いわゆるサイコパスみたいな感じですかね? さすがに主人公がこんなに犯罪してるのにバレないのは少し現実味が無かったですが…この話の中の警察は無能なんですかね? 最後のシーンが少しあっさりしてましたが読みやすくて面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読みながら自分の中の「邪な囁き」を何度も考えていた。 昔、駅のホームで電車を待っている時、液体を積んだタンンクのみの重厚な列車が轟音で通り過ぎるのを眺めながら、ホームから一歩踏み出せばそこには明確な死が待っており、生と死がとても身近にあるものだと一種の恍惚感のようなものをよく感じていたものである。その感情は他人に向けたものではなかったが。 あとがきにもあるように、子供の風船を割って回るような小さなものであれ、他人の不幸を喜ぶような邪な気持ちを持っている事は自分自身否定できない。それが実際に行動に移され表に出てくることは非常に稀であるが。 あの感情はなんだろうかと本を読みながら考えていたが、一種の全能感への憧れのようなものではないかと思う。 パイロットという特殊な職業、イケメンで高収入、高層マンションに住み好きな酒はウィスキーのオン・ザ・ロックという中二的な大人の男像にやれやれと思ったり、正田が引き起こす数々の事件に「そんな何回もバレずに事が運ぶ訳ねーだろ」と思いつつも、墜落のシーンで死の恐怖と愛に目覚める、邪悪さと人間らしさの対比には戦慄を持って読む事ができた。
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