商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社/東京創元社 |
発売年月日 | 2007/05/31 |
JAN | 9784488254063 |
- 書籍
- 文庫
夜愁(下)
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商品レビュー
3.8
14件のお客様レビュー
第二次大戦後の英国で生きる人々の人間関係の変遷を、1947年に始まり、1944年、1941年と、時間を遡るかたちで描いていく。この6年間位のあいだに小さな人間関係サークルの中が激動する。読み終わった時に、この形式で書かれたことにそんなに重要な意味というか意義があるのだろうかちょっ...
第二次大戦後の英国で生きる人々の人間関係の変遷を、1947年に始まり、1944年、1941年と、時間を遡るかたちで描いていく。この6年間位のあいだに小さな人間関係サークルの中が激動する。読み終わった時に、この形式で書かれたことにそんなに重要な意味というか意義があるのだろうかちょっと考えてしまった。美しい希望を持って始まったある出来事が短い時間であっという間に無意味な物にかわってしまう虚しさだろうか。
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1944年。ヘレンは福祉援助局で働いている。爆撃で家を破壊された人々が再建にあたって政府から補助をもらえるように申請する窓口で。ヴィヴィアンは食糧庁でタイピストとして働いている。ケイは救急隊で救急車を運転して、爆撃で怪我をしたした人や遺体を運んでいる。現在から遡るように人の過去を...
1944年。ヘレンは福祉援助局で働いている。爆撃で家を破壊された人々が再建にあたって政府から補助をもらえるように申請する窓口で。ヴィヴィアンは食糧庁でタイピストとして働いている。ケイは救急隊で救急車を運転して、爆撃で怪我をしたした人や遺体を運んでいる。現在から遡るように人の過去を描く。それは戦火の日々の生活を思い起こすことだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上巻だけ一度読んだことがあるが、冗長すぎて挫折してしまった。今回数年ぶりにリトライ。 戦後の1947年、戦時中の1944年、さらに1941年と時が遡っていく構成。ミステリーと言われているが、特に謎めいた事件が起きるわけではない。 戦時下という状況がなくとも成り立つような話かもしれないが、戦火かまびすしい極限状態だからこその盛り上がりなのかもしれない。 本の紹介文から各種のレヴューまであいまいに濁しているものが多いが、そう書かざるを得ないような感慨がある。 最後のラストシーンが美しいがその余韻を読者に残す為にあえて、この構成にしたのだろう。一巡して最初の章に戻ったときに、とある人物の視点から読みなおすと実に切なくなる。
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