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カルーソーという悲劇 創元推理文庫
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カルーソーという悲劇 創元推理文庫

アンネシャプレ【著】, 平井吉夫【訳】

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カルーソーという悲劇 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社/東京創元社
発売年月日 2007/05/31
JAN 9784488234027

カルーソーという悲劇

¥1,056

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2008/03/31

東西ドイツ統一によって起こった悲劇を描く社会派ミステリー。 確かシュリンクも、同じようなテーマで短編を書いていましたね。 謎解きのほうは、あまりにもまともすぎる展開で、それほどとも思いませんでしたが、統一ドイツのさまざまな社会相の悩みを細かに描いているのが面白いです。 都会生...

東西ドイツ統一によって起こった悲劇を描く社会派ミステリー。 確かシュリンクも、同じようなテーマで短編を書いていましたね。 謎解きのほうは、あまりにもまともすぎる展開で、それほどとも思いませんでしたが、統一ドイツのさまざまな社会相の悩みを細かに描いているのが面白いです。 都会生活に疲れた脱サラコピーライターの主人公をはじめ、共産世界から来て適応に苦しむ人たち、統一を支援した社会運動家のその後、立派すぎて非モテの女性検事、そして日本でもおなじみの熟年離婚危機などなど。 彼らがみな、「ド田舎=すべてのドイツ人の心のふるさと」に癒されていくという展開は、今のドイツ国民の理想なのでしょうか。 人間関係の密度は濃いが、田園幻想とはほど遠い、田舎暮らしの猥雑な実態も、さもあらんと笑えます。

Posted by ブクログ

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