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小千谷から 新潟県中越大震災から2年半 被災地で暮らす主婦の記録
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | アスペクト/アスペクト |
発売年月日 | 2007/07/05 |
JAN | 9784757213128 |
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小千谷から
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商品レビュー
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著者とは偶然、小千谷市でお会いした。パワフルな女性であった。そこでこの本をご紹介いただき、帰宅後に本屋で手に取ったのだった。 被災者がどのような気持ちでいるか、想像はできても、気持ちをわかることは被災者でない私にはできない。 そんなことを考えさせられた本だった。 (2011....
著者とは偶然、小千谷市でお会いした。パワフルな女性であった。そこでこの本をご紹介いただき、帰宅後に本屋で手に取ったのだった。 被災者がどのような気持ちでいるか、想像はできても、気持ちをわかることは被災者でない私にはできない。 そんなことを考えさせられた本だった。 (2011.12.30)
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▼…私はその日の生活のことだけでもう頭がいっぱいでした。スーパーの一角や通販のチラシで見かける「非常持ち出し袋」は気にはなるものの、チラ見しては「いつか用意しなくちゃなぁ」と素通り。 それは「よりによて自分の町に地震が来るなんてこたーねーだろう」という、危機感ゼロの「うちの町に...
▼…私はその日の生活のことだけでもう頭がいっぱいでした。スーパーの一角や通販のチラシで見かける「非常持ち出し袋」は気にはなるものの、チラ見しては「いつか用意しなくちゃなぁ」と素通り。 それは「よりによて自分の町に地震が来るなんてこたーねーだろう」という、危機感ゼロの「うちの町に限って」感がたっぷりだったからです。(p.2) 2004年10月に起こった新潟県中越大震災。大阪にいた私には、土砂崩落に巻き込まれた車から4日後に3歳の子が救出された、あの地震、という記憶になっている。この大震災を経験した、おぢやのおやじママによる、震災後のできごと記。まえがきにあるとおり「地震が来たらどんなことが起こるのか」を、この本を読みながらずいぶん考えた。 おぢやのおやぢママは、被災後に車中で2泊後、小千谷市外の夫の実家へ避難。そこでは「お世話になる」ことへのストレスと、「自分だけ市外に避難して申しわけない」といううしろめたい気持ちにさいなまれた、という。小千谷が気になる、被災して小千谷にいる友だちが気になる、こんなにつらいのに親戚に気を遣わなければならない、気持ちを打ち明ける相手がいない。 地震発生から6日後、おぢやのおやぢママは、夫の実家のパソコンからmixiへアクセスして気持ちを綴りはじめた。それがブログに転載されて「小千谷から」が始まった。この本は、そのブログ媒体だったものを、本という媒体にまとめなおしたもの。 震災1年目、震災2年目、震災3年目、とまとめられている。被災地で暮らすひとりの女性が、何に悩み、何に困り、どんなことに怒り、泣き、笑ったかが書かれていて、私にはなかなか具体的に思い浮かべられない長野の栄村や、東北のことを思いながら読んだ。 1995年1月の阪神大震災では、大阪も相当大きく揺れた。当時、本棚を6本だったか7本だったか林立させた部屋で一人で住んでいた私は、揺れの向きがよかったようで、幸いにして本棚におしつぶされずにすんだ。おんぼろの木造アパートの「うちがこのくらいなら」と思っていたら、よほど頑丈に見えた大学の建物では、あっちでもこっちでも本棚やらなんやらが倒れまくっていた。ガスや水道が止まり、停電した地域もあったようだが、私が住んでいたところは電話が一時的に通じなかった以外は、ライフラインは切れなかった。余震はずいぶん続いたから、1ヶ月くらいは夜中もずっとラジオをつけたままだった(当時の私はテレビなし子の生活をしていた)。 「大阪」も亡くなった方がいて、全半壊の家屋があって、仮設住宅もあった。それでも、「神戸」に比べると、全くの別世界だ、何十分か電車に乗って大阪に来ると、あまりに違ってくらくらすると、電車が通じるようになった「神戸」から大阪へ出てくる人から聞いたこともある。 被災地のウチとソトと、分かること分からないことがあると思った。 (11/14了)
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