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西郷隆盛 西南戦争への道 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 2006/11/24 |
JAN | 9784004302315 |
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西郷隆盛
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西郷隆盛
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井上説(帝国主義を目指す西郷像)を 部分的に支持しながら、西郷隆盛の英雄性や愛国心を損なわず、著者なりの視点で、西郷隆盛が 目指した国家構想を推定している。面白かった 井上説 *征韓論に失敗して西南戦争を起こした *西郷隆盛の征韓論は、政府の専制政治(有司)に不満を持つ士族を...
井上説(帝国主義を目指す西郷像)を 部分的に支持しながら、西郷隆盛の英雄性や愛国心を損なわず、著者なりの視点で、西郷隆盛が 目指した国家構想を推定している。面白かった 井上説 *征韓論に失敗して西南戦争を起こした *西郷隆盛の征韓論は、政府の専制政治(有司)に不満を持つ士族を集め、朝鮮に進出すること *西郷隆盛の西南戦争の意図は 士族による軍国主義国家を作ること 著者の意見 *西郷隆盛の朝鮮進出の狙いは ナショナリズムの高揚、天皇親政(専制政治の打破) *西郷隆盛の目指したのは 士族軍国主義ではなく、天皇専制に近い立憲主義
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西郷隆盛の評伝。有司専制への批判が西南戦争へとつながった。同じく有司専制を批判した自由民権運動は共和制を志向したが、士族の反乱は天皇専制を志向している。西郷は、軍事的圧倒や敵内部分裂から妥協的解決を見出す優れた軍略家である一方、政治家としては大久保利通とは対照的に薩摩藩(島津斉彬...
西郷隆盛の評伝。有司専制への批判が西南戦争へとつながった。同じく有司専制を批判した自由民権運動は共和制を志向したが、士族の反乱は天皇専制を志向している。西郷は、軍事的圧倒や敵内部分裂から妥協的解決を見出す優れた軍略家である一方、政治家としては大久保利通とは対照的に薩摩藩(島津斉彬)への敬慕が行動を規定し続けた。藩主の臣であることと天皇の臣であることは矛盾せず、西郷は皇国主義者であるとする。大日本帝国憲法発布後に逆賊であった西郷が復権したのはその証左かと。
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西郷隆盛の伝承記という意図ではなく、明治維新最大の功労者でありながら、西郷隆盛が最大の武力反乱(西南戦争)を起こしたのはなぜなのかという視点で、当時交わされた手紙や新聞なの資料に重点を置いて歴史的存在としての西郷を捉えることを意図したもの(序章より)。有司専制を推し進めようとした...
西郷隆盛の伝承記という意図ではなく、明治維新最大の功労者でありながら、西郷隆盛が最大の武力反乱(西南戦争)を起こしたのはなぜなのかという視点で、当時交わされた手紙や新聞なの資料に重点を置いて歴史的存在としての西郷を捉えることを意図したもの(序章より)。有司専制を推し進めようとした大久保利通と立場を対比させることで、西郷を歴史的人物としてどう評価すべきかを考察する。/なかなかおもしろかった。大きな歴史の流れの裏に見える政治家たちの思い思いの駆け引き、資料に見え隠れする本音、思想と信念。
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