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帝都復興と生活空間 関東大震災後の市街地形成の論理
10,780円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会/東京大学出版会 |
発売年月日 | 2006/11/18 |
JAN | 9784130662000 |
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帝都復興と生活空間
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帝都復興と生活空間
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職場の図書館で、タイトルからなにげなく借りた。 田中さんの博士論文のようだが、帝都復興の前後の敷地状況、建物状況、写真など、その分析の丁寧さに圧倒される。 特に、建物の状況変化をこれまで丁寧に分析した本はなかったのではないか。 著者は、最後に「災害は都市改造の好機で...
職場の図書館で、タイトルからなにげなく借りた。 田中さんの博士論文のようだが、帝都復興の前後の敷地状況、建物状況、写真など、その分析の丁寧さに圧倒される。 特に、建物の状況変化をこれまで丁寧に分析した本はなかったのではないか。 著者は、最後に「災害は都市改造の好機でもあるが、都市改悪の契機ともなりうるのである。」(p449)と結んでいるが、この言葉にはいろいろ考えさせられる。 (1)土地区画整理事業と市街地建築物法の規制が独立した関係にあること。(p442) 確かに、震災復興は、立派な、道路、橋、公園、学校などが指摘されていたが、市街地がどう再建されていったかの視点が乏しかった。 今回の復興事業でもインフラが先行しているが、住宅、商業、福祉施設などの上物との連携が大切なので、そこへの目配りも忘れないようにしたい。 (2)現地仮設が現在も残っていること。現在の看板建築は震災バラックの生き残りであること。(p432) これも驚き。今、仮設住宅を集団的につくると、必ず現地仮設が望ましいという主張がある。それも一理あると思っていたが、この本で詳細に分析されているように、あんこの部分などに、そこそこの集団規定の適用をうけないバラック建築が残ることを考えると、簡単に判断できない事柄だとわかった。 (3)ロンドン大火での対応の違いは、厳しい建築条令と郊外拡大への抑制。(p447) これもなやましいい。まず、ロンドンでどうして厳しい建築条令が適用できたのかわからない。また、津波被害のため、高台移転が、現地と高台に分散することになれば、郊外移転と同じく、ただでさえ乏しい、まちの活力を分散することになり、郊外拡大と同じデメリットをもつはず。 おだちゃんに、朝だけだと長い本は読めないだろうといわれたが、頑張ってこの論文を読んで、大変ためになった。こういう本が発刊されることにまだ、日本の都市計画の将来に期待が持てるような気がする。 後からちゃんと購入しようと思うが、今は図書館の本なので、付箋のつけたページ。p61,129,163,166,175,186,190,239,275,380,452,438,442,447,449。
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