商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/朝日新聞社 |
発売年月日 | 2007/04/13 |
JAN | 9784022731388 |
- 書籍
- 新書
受験勉強は役に立つ
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受験勉強は役に立つ
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商品レビュー
3.1
9件のお客様レビュー
大学全入時代だからこそ、努力した経験に価値がある。 まさにその通りだと思う。 教員として生徒と接する中で、やはり努力している子とそうではない子の差は学生生活にも滲み出ている。 よく挫折は人を成長させると言うが、頑張った経験がなければそもそも挫折もしない。 社会に出たら、受験勉強...
大学全入時代だからこそ、努力した経験に価値がある。 まさにその通りだと思う。 教員として生徒と接する中で、やはり努力している子とそうではない子の差は学生生活にも滲み出ている。 よく挫折は人を成長させると言うが、頑張った経験がなければそもそも挫折もしない。 社会に出たら、受験勉強で覚えた知識の一つひとつは直接必要ないかもしれないが、頑張った過程が、仕事での要領の良さ、分析力などをつながる。逆にいえば、それをつながるような受験勉強をする必要がある。
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受験勉強を目の敵にする人があまりに多いので、その反発心から読み始めました。 受験勉強を通して学ぶことや身につくことはけっこう多いと思う。要領よく処理する力とか、戦略を立てる力とか、健康管理の大切さとか。そういったことがきちんと説明されているのがうれしかったです。 ただ、けっこう古...
受験勉強を目の敵にする人があまりに多いので、その反発心から読み始めました。 受験勉強を通して学ぶことや身につくことはけっこう多いと思う。要領よく処理する力とか、戦略を立てる力とか、健康管理の大切さとか。そういったことがきちんと説明されているのがうれしかったです。 ただ、けっこう古い本だったので、同様の最新の本も読みたいな。巻末の参考文献があてにならない。。。 Koboのセール本だからしょうがないのかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分は明らかに受験においてエリートだった。だから、著者の言うように受験勉強が単に詰め込みだけではないというのはわかる。一方、受験では測れないいくつかの能力もあることもよくわかっている。その中でも一番大きなものは、受験で解く問題には正解があることが事前にわかっていることだ。受験においては論述であって正解はある。採点するのだから当たり前だ。一方で通常の世の中の問題は正解があるかどうかわからない。また、問題を解くよりも正しい問題を探してくることが重要だ。その意味で、ある種の事柄においては「受験勉強は役に立つ」ということは確実に言える。それがどの程度広い範囲の事柄なのか、と言うことがこの本の主題だと言っていいだろう。 先に自分は受験エリートだったと書いたが、小さいころから受験テクニックを積んだということではない。実際にはその逆に近い。中学受験はするつもりもなく、中学のときは歩いて2分の個人経営の塾には行っていたが、高校では3年生になってから週2回で放課後に大手予備校に行ったのみ。それでも、「受験」の問題を解くということについてはセンスがあったのか自分なりにコツをつかんだし、勉強自体も工夫をして自分なりの方法論を身に付けていった。かなり模試の成績がよかったので、私立校の滑り止めを受けるのはもったいないので、高校のときも大学のときも私立は一校も受けなかった。その受験能力を活かして、大学生時代は、代々木ゼミで数学の模試採点や入試速報作成のバイトでかなり稼がせてもらった。 歳を取った後でもそのときに身に付けた能力は健在で、30代後半で中小企業診断士という資格試験も独学と模擬試験だけで通った。特に一次試験は範囲があるマークシート方式なので、得意分野。自己採点の結果だとおそらく上位数%くらいに入っていたはず。著者は、将来において「受験で培った記憶力は必ず威力を発揮するはずだ」というがこういうところは正しくそのとおり実感できる。 著者が提唱する暗記数学というので有名らしいが、「解法パターンのストックの量と試行力の差だ」というのは当たり前だと思う。それは中学のときにも明示的に気がついていた気がする。著者が言う試行力を磨くのが肝でセンスの差になるのではないのかなと思っているが、それは「暗記」というのにはそぐわない。数学も暗記というか引き出しに入れておく知識として解いた問題のストックが必要であるという当たり前のことを言っているだけではないのだろうか。それが新しいのか。これとは別次元で共通テストなどのマークシートの数学はまた別の話で数学力とは別のテクニックがあるのはいくつかわかっているが。 全般的に言って、受験で身に付けたことが役立っているかというと、著者が言うようにYESなんだろうと思う。もちろん、こうやって本を読んで、そのこと自体を楽しむことができるのは、受験を通して得たノウハウ学力(著者は単なる知識であるコンテンツ学力に対比してこう呼ぶ)がベースにあると言って差し支えないだろう。めっきり衰えたとはいえ記憶術だって、受験で観に付けるノウハウ学力だ。 では受験というシステムに非難されるべきものがあるとして、何が非難されるべきであるかというと、その受験勉強の内容ではなく、大学入学が目的になってしまっているところだ。著者も「東大入学がひとつの「上がり」になってしまっているのは問題だ」と指摘しているまさにその点ではないかと思う。大学合格により何も達成していないのに、何事かを達成したような気になって、妙に行動が保守的になり、大したリスクでない取るべきリスクを取るという決断ができないところが問題であるように思う。それはここで語られている学力とは別の話だが。 正しく論ずる、ということは重要なことだ。
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