シニアカスタマー

松村清【著】

• 販売会社／発売会社: 商業界/商業界
• 発売年月日: 2007/02/01
• JAN: 9784785503079

商品レビュー

2018/10/08

他の著書でも度々登場する、「でんかのヤマグチ」。

「修理だけではなく、お客の家から帰る時に頼まれた手紙をポストに投函したり、お客を車で駅まで送っていったりもする。また、担当のお客が入院したとき、一ヶ月間、愛犬の餌を運んだ従業員もいる。この”即日訪問・即日対応”が他社との差別化になり、お客に大変喜ばれているのだ。
…
?痒くなる前に手が届くサービス…ヤマグチでは「痒いところに手が届くサービス」から一歩進んだサービスに取り組んでいます。営業スタッフのお客様のお宅へ巡回訪問するのもそういった取り組みの一環です。例えば、エアコンの空気清浄フィルターや浄水器カートリッジの取り換え時期が近づいた時、前もってお知らせして、交換訪問に出かけるといったことです。
?電気以外のサービス…ヤマグチでは、電気以外のサービスもできる限り対応していきたいと取り組んでいます。お客様との深いお付き合いが私たちの目指している究極のサービスなのです。」
しかし、本業の家電は市価と比べてどの程度高く売っていて、実際どの程度儲かっているのかが気になる。
また、シニア社会の４つの有望マーケットを以下のとおりまとめていた。
「１．ヘルスマーケット
　　食品のキーワード「低カロリー」「新鮮」「バラエティ」「減塩」「無糖」「美味」「栄養バランス」
　２．ダウンエイジングマーケット
　　化粧品、美容整形の他、体力の衰えを補うゴルフクラブやテニスラケット、遠近両用の眼鏡等
　３．カンフォートマーケット（快適生活マーケット）
　４．エンジョイメントマーケット
　　モノよりも精神的な充実を求める気持ちが強く、旅行、学習、趣味などに関心が集まる。」
間違ってはいないけど、あまりにもざっくりまとめすぎている気がする。「マーケティングの嘘」に書いてあることのほうが、説得力があった。

2012/10/18

60歳以上の方々についてざくっと知るにはよい。ソリューション、ホスピタリティ、マーケティング、セールス・プロモーションに別れていて、それぞれの個別分析はグチャグチャの僕の頭の中を整理してくれる。巣鴨でボーと皆さんを見ていたいという、アクションのヒントをもらえたのもよかった。

2010/05/27

　年齢が上がるにつれて感情の方の比重が重くなる傾向がある。感情に訴えることで衝動買いを増やそうというのだ。衝動買いは若い女性と相場がきまっている。シニアは逆で無駄なお金は使わないだろう。

　この本はアメリカの例を多用し、どちらかというと裕福なシニアを対象にしている。2007年発行なので3年間で日本のシニアが置かれている状況は大きく変化したのだろうか。