商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大蔵出版/大蔵出版 |
発売年月日 | 2006/07/20 |
JAN | 9784804330648 |
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犀の角たち
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犀の角たち
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商品レビュー
4.5
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2回目。科学と仏教の共通点を探る・・・というわけではないのだけど、自分としての結論を出すなら「科学は神なき世界を人間という存在を拠り所にして、納得できる物質的世界観を作らなければならなくなってきた」という主張と「仏教は神なき世界で人間という存在だけを拠り所として、納得できる精神的世界観を確立するために生まれた宗教である」の2つの言葉。そう全知全能の「神」の存在を前提としないところが共通なんでしょうね。神が造り給うし世界を前提とすることとあるがままの現実を受け入れ、その原理を探求する中で、現実への対処の仕方を考えていくという姿勢が同じなのかな。まあ、宗教的に考えるとこれは本当に大問題だと思いますけど。 ただ、この仏教の考え方を突き詰めると、日本に現存する大乗仏教の数々と、そこに存在するそれらの宗教が持つ仕来たりみたいなものが、受け入れがたくなってしまいます。だからと言って、上座仏教に進んでいこうとは思わないのだけど。まずは入門として、これから少しずつ理解を深めるしかないということかな。それにしても、科学の歴史、進化論、数学についての説明は秀逸でした。
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# 論点1: パラダイムシフトとはなにか パラダイムシフトとは「直感的に理解できることが、科学的なエビデンスによって、神の視点から落とされること」(=人間化。下降感覚の原理。) - 量子力学の発見により、光が粒子であり波であり、確率論的存在であること - 木村式進化論により、DNA変異はすべて中立的な変異であり、良いものが残るのではなく悪いものが淘汰されるだけであること - ゲーテルの不完全性定理により、数学体系が証明されないことが証明されたこと # 論点2: 科学と仏教はどのような関係性か 初期仏教も科学も、超越者の存在を仮定せずに操作を繰り返す事によって理解をしていくもの。 # 注意 ただし、現時点で科学と仏教を組み合わせようなどと思わぬこと。 # メモ DeepLearningにより、論理構造を理解せずに処理をすすめる等も同様か。 覚悟を持って一つ一つ論理的推論を積み上げて、科学者としての自覚を持って、犀の角のように進むのが重要。
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仏教学者の著者が、仏教と科学との関連について述べた本。元々理系の著者だけあって、前半の物理学、進化論、数学についての記述はよくまとまってわかりやすい。仏教についても、精神の真理を追究した小乗仏教と日本に伝わった大乗仏教など、概要がよく理解できた。仏教書と思えないほど、論理的で面白...
仏教学者の著者が、仏教と科学との関連について述べた本。元々理系の著者だけあって、前半の物理学、進化論、数学についての記述はよくまとまってわかりやすい。仏教についても、精神の真理を追究した小乗仏教と日本に伝わった大乗仏教など、概要がよく理解できた。仏教書と思えないほど、論理的で面白い。
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