商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/河出書房新社 |
発売年月日 | 2006/05/20 |
JAN | 9784309462677 |
- 書籍
- 文庫
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商品レビュー
3.3
8件のお客様レビュー
480pもの上巻。まだ中・下が残っているので星評価は避ける。話の1/4位までは描写の細かさがまるで何層もある迷路の様で入り難かったが、中盤あたりでそれこそがこの作品の味だと理解したと共にページを捲る手も進んだ。 宗教が中心の世界で貧乏で知識のないことが暗に美徳とされている様はな...
480pもの上巻。まだ中・下が残っているので星評価は避ける。話の1/4位までは描写の細かさがまるで何層もある迷路の様で入り難かったが、中盤あたりでそれこそがこの作品の味だと理解したと共にページを捲る手も進んだ。 宗教が中心の世界で貧乏で知識のないことが暗に美徳とされている様はなんだか不快だが当時(17世紀)はこんなものだったのだろうか。 レンツォの良い姿が今の所見られない、というか金で解決できると思っている節があるので寧ろ悪い。明らかにいい女ルチーアに見合うだけの男なのか、今後に期待したい。
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- ネタバレ
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解説で丸谷氏が論じてた通り、風景描写と登場人物(特に脇役)のバックグラウンドが事細かに描かれているのがすごい。 ストーリーも悪役がしっかり分かりきってるし手の内も分かって、こんな分かりやすい話ないのになんか面白くって読むの止まらなかった 現代版に解釈したらどうなるんだろうなって妄想を膨らませながら読んだ
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ちょっとビックリするぐらい翻訳が良い。 セリフの言葉使いまで役者ごとに変えたりして雰囲気が掴めやすい。 ミラノに行く前にマンゾーニを少しばかり調べた。 マンゾーニ家の人々まで読んだ。 同宗教では当たり前になってる事 17世紀のミラノでは当たり前になってる様な事 そういう事を、当た...
ちょっとビックリするぐらい翻訳が良い。 セリフの言葉使いまで役者ごとに変えたりして雰囲気が掴めやすい。 ミラノに行く前にマンゾーニを少しばかり調べた。 マンゾーニ家の人々まで読んだ。 同宗教では当たり前になってる事 17世紀のミラノでは当たり前になってる様な事 そういう事を、当たり前ではなく、 知らない人は、分からないだろうが、こういうのは良くある事で……的な感じで、とても細かく楽しく説明が入ってたり。 著者が何処かの古い本を引っ張り出して、それを現代文として説明してる状態なのだが、それがまた面白い。マンゾーニがこう書けよ!という気持ちが伝わる。 タイトルは[いいなずけ]だが、 恋愛ものではなく、17世紀の一般市民、聖職者、マフィア、その手先、それぞれの生活、性質みたいのがとても、リアルに書かれている。
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