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3.7
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ベネズエラの前大統領、故チャベス氏の人生や考え方について書かれた本。彼は度々ニュースに登場していたが、この本を読むまで考え方などは知らなかった。 アメリカ側に属するか否かで混乱していた頃の南米を見て来たチャベス氏は、国民やベネズエラ自身がどうやれば本当の意味で豊かになるかを模索...
ベネズエラの前大統領、故チャベス氏の人生や考え方について書かれた本。彼は度々ニュースに登場していたが、この本を読むまで考え方などは知らなかった。 アメリカ側に属するか否かで混乱していた頃の南米を見て来たチャベス氏は、国民やベネズエラ自身がどうやれば本当の意味で豊かになるかを模索し、実行していたことが分かった。 チャベス氏は既に死去してしまっているが、なかなか興味深い人物だと感じた。
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ベネズエラの保健制度は分散化され破壊されていた。分散化も、新自由主義の謀りだ。教育面では、(中略)学校側が〈自発的寄付〉を保護者に課すという問題があった。これは自発的なものではなく、教育や保健に予算がほとんど回されてなかったため、保護者は寄付金の支払いを余儀なくされていたのだ。す...
ベネズエラの保健制度は分散化され破壊されていた。分散化も、新自由主義の謀りだ。教育面では、(中略)学校側が〈自発的寄付〉を保護者に課すという問題があった。これは自発的なものではなく、教育や保健に予算がほとんど回されてなかったため、保護者は寄付金の支払いを余儀なくされていたのだ。すべてが民営化されていた。生命が民営化されていたのだ。 中略 ベネズエラでは、石油産業が民営化されていた。この計画は、始まってから五年を経過していた。2002年、私たちはこの民営化過程を覆した。彼らは、石油公社の中枢さえ民営化し、それを米企業に委ねていた。彼らが引き渡していたものを想像してみたまえ! ---- 民営化、日本でも流行ったなぁ。サービスが行き届いて良くなりますよ、的な触れ込みだったけど…うーむ…
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中南米の政治はかつてのチリの政治混乱が代表するように、米国に反するか組するかという軸を中心に動いている。いわゆる「アメリカの裏庭」はキューバ一国だけでなく、対立全土を包み込む規模の纏まりだ。その中でチャベスという人間の持っていたある種の政治的カリスマ性は、強烈な印象とともにいくつ...
中南米の政治はかつてのチリの政治混乱が代表するように、米国に反するか組するかという軸を中心に動いている。いわゆる「アメリカの裏庭」はキューバ一国だけでなく、対立全土を包み込む規模の纏まりだ。その中でチャベスという人間の持っていたある種の政治的カリスマ性は、強烈な印象とともにいくつかの混乱も起こしている。そうしたことも含めて全体像がつかめたのは面白かった。だが、訳者も述べているように、チャベス亡き現在、後継のマドゥロがどのような働きができるかによってこの地域の将来は決まってくるだろう。
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