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「無言館」にいらっしゃい ちくまプリマー新書
814円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
発売年月日 | 2006/07/10 |
JAN | 9784480687401 |
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「無言館」にいらっしゃい
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太平洋戦争で亡くなった「戦没画学生」の遺作を収集し保存するための慰霊美術館、長野県上田市の『無言館』の館長窪島誠一郎さんが優しくメッセージを伝えるように語りかけてくれる。2022年24時間テレビでドラマ化されたとは知りませんでした。 この本には直接登場しませんが、設立に貢献された...
太平洋戦争で亡くなった「戦没画学生」の遺作を収集し保存するための慰霊美術館、長野県上田市の『無言館』の館長窪島誠一郎さんが優しくメッセージを伝えるように語りかけてくれる。2022年24時間テレビでドラマ化されたとは知りませんでした。 この本には直接登場しませんが、設立に貢献された福岡県出身野見山暁治氏は2023年6月逝去(102歳)。春に訪れた福岡県立美術館企画展では、学生の前で講話なさっておられました。 名前の由来は「何も語らないけど、たくさんの言葉があふれている美術館―だからムゴンカン」とのこと。みんな絵の前で黙って立ちすくみ、何も言わずに静かに帰っていくという。 正規に学校に通う期間を無理矢理短縮させられ、繰り上げ卒業させられて戦地へ向かわなければならなかった画学生。戦争に役に立つからと理系の学生は残され、戦争の役に立たない芸大生は戦地に向かわされたという話も聞く。油絵、水彩画、デッサンなどが約二百点展示。「戦争が画学生の大切な夢を奪い、苦労して育てた両親やカゲで支えてくれた兄弟姉妹、勉強の手助けをしてくれた先生や友人たち、たくさんの人たちの夢や希望を奪った」「画学生たちはこの絵を戦争にゆく直前に描いた」「人間が生きているうちに自分の仕事にこめることのできる命」「何かにうちこむことによって生かすのが生命」「画学生の絵は今もちゃんと生きている」「絵を描くことへの愛情があるから、いきいきと私たちの心に光かがやいてみえる」 どの絵もかれらの周りにいた愛する人々、幼い頃から自分をかこんでいた何でもない身近な風景を描いたものばかりとのこと。いつか訪れてみたい場所の一つになった。
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小学校高学年から読める。戦没画学生という重いテーマを、子どもたち向けに軽い文体で書いてある。非常に読みやすく、すぐに読み終えることができる。それでいて、大事なことについて、深く考えることができる。
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長野県上田市にある戦没画学生の絵を飾る美術館。それが無言館。実は行ったことが無い。行こう行こう行こうと思って行ってない。そこの館長が無言館の紹介を兼ねて様々なメッセージを伝えます。画学生たちが描いた絵もいくつか載ってます。 実はこの著者には一度お会いしたことがある。高校時代に...
長野県上田市にある戦没画学生の絵を飾る美術館。それが無言館。実は行ったことが無い。行こう行こう行こうと思って行ってない。そこの館長が無言館の紹介を兼ねて様々なメッセージを伝えます。画学生たちが描いた絵もいくつか載ってます。 実はこの著者には一度お会いしたことがある。高校時代に講演会に来てくれた。実に安い謝礼で来たってことボヤいてました。 その講演の中で、「彼ら(戦没画学生)は戦争の被害者かも知れないが負けて無い。絵を描き残したことによって戦争に打ち勝った人たちなんだ」と涙ながらに伝えていたのは、今でも覚えてる。当時の俺はスルーしてたけど。 その講演の話は、おそらく本書の「人間には命は二つある」という行に当たるんかなと思う。 若年者向けに書かれているんだろうけど(プリマーだし)、描き方がホントに若年向けに伝えようと必死に書いてるのがよくわかる。言っちゃなんだけど相当キモイ。ほんとに若者に通じるのか、だいぶ疑問。 それでも伝えたいことはわかる。伝えようとする努力もわかる、そして伝えようとしている。シニカルに構えるより、その姿勢は見習うべきなのかなと、社会人になって思うようになりました。
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