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偽りの大化改新 講談社現代新書
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偽りの大化改新 講談社現代新書

中村修也【著】

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偽りの大化改新 講談社現代新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 2006/06/20
JAN 9784061498433

偽りの大化改新

¥792

商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2012/10/27

〈内容〉天智天皇は蘇我入鹿殺害に関わっていない!クーデター後、権力掌握のため邪魔者を次々に謀殺した冷血漢とする日本書紀の天智天皇像を疑い、数々の事件の謎を解きながら大化の改新の実像に迫る興奮の一冊!

Posted by ブクログ

2012/06/24

小学校の社会の宿題で、「歴史新聞」とでもいうものを作ったのです。 歴史上の事件をテーマに、「新聞」を作るわけです。 自分は、「大化の改新」をテーマにしたのです。 時は西暦645年。(「悪い入鹿を蒸し殺す」と覚えた。) 舞台は飛鳥板蓋宮(いたぶきのみや)。 朝鮮半島からの使者を迎え...

小学校の社会の宿題で、「歴史新聞」とでもいうものを作ったのです。 歴史上の事件をテーマに、「新聞」を作るわけです。 自分は、「大化の改新」をテーマにしたのです。 時は西暦645年。(「悪い入鹿を蒸し殺す」と覚えた。) 舞台は飛鳥板蓋宮(いたぶきのみや)。 朝鮮半島からの使者を迎える儀式の場で、皇極天皇の目の前で、中大兄皇子(皇極の息子。後の天智天皇)が、当時の最高実力者である蘇我入鹿を殺害。その知らせを聞いた蘇我蝦夷(入鹿の父親)は自殺。これにより蘇我宗家は滅亡し、中大兄皇子と中臣鎌足を中心に、「公地公民」などの新たな政治が始まったわけです。 確か、自分の「新聞」では、「蘇我氏、滅亡!」といった感じの見出しを書いて、蝦夷の焼死体の絵を書いて(要は白骨を書いたのだ。)、「中大兄皇子インタビュー」という感じの見出しの下に、「そのうち天皇になろうと思います。」みたいなことを書いたのでした。 先生からは、「なかなか面白い。」みたいなことを言われたんじゃなかったかなあ。 それ以来、大化の改新のことは、気になっていたのです。 しかし、話は意外に面倒であることがだんだんわかってきた。 高校の時に、中央公論版の「日本の歴史」を読破したのだけれど、その中で、中大兄皇子がなかなか即位できなかった事情を知ったのです(あまりな内容なので、ここには書けません。)。 その後、中公新書「大化改新」(遠山美都雄)では、傀儡と思われていた孝徳天皇(政変当時は「軽皇子」)こそが、クーデターの首謀者であったという説を知ったのです。 それはかなりの衝撃だったのでした。 そして、今回、さらに事件の真相に迫ろうとする本に接したのです。 本書では、常識的な大化の改新(というか、「乙巳の変」)理解では、いくつもの、あまりに不自然な点があることを真正面からとらえている。その点に好感を持てる。 なぜ、中大兄皇子自らが入鹿殺害に関与したのか? なぜ、中大兄皇子はクーデター後直ちに即位しなかったのか?(中公「日本の歴史」には、中大兄のアンモラルな側面が書かれているが、それだけで納得できるかどうか。) などなど。 これらの問題に対して、ある回答を示していて、その結論部分は上記の遠山説と共通している。 「大化改新は中大兄皇子と中臣鎌足が起こしました。」という素朴な説明は、もはや成り立たなくなっている、ということなのだろうか。 そして、日本書紀がどうしてあのような書き方をしているのか?という点について、鋭く迫っている。 梅原猛の作品で、「古事記」が持統天皇のための書であることを学んだのだけれど、本作品で、「日本書紀」の正体を知ることができたのだった。 さて。 本書を読むと、「なるほど。」という気にはなる。 問題は、本書が主張する内容が、果たしてまっとうなものなのかどうかという点。 なにせ、こちらは学者ではなく、何が通説で、何が有力な新説で、何がトンでも説なのかがわからないのだ。 学術書ではないのだから、論証の根拠がきちんと示されていないのはやむを得ない。(そんなもの、書いてあっても、素人にはわからない(笑)。) とは言え、史料の断片からの憶測が示され、さらにその憶測を前提としたさらなる憶測が積み重ねられ、その、何重にも重なった憶測の上に立った「論証」が本書の太宗を占めているわけで、それで信じろと言われるのも辛いものがある。 素人には、単なる妄想と区別が付かないのだ。 これって、どの程度確かな説なの? これまで言われてきたことと、どっちがトンでもなの?

Posted by ブクログ

2012/03/13

歴史解釈は、おもろい。先日読んだ本と、対極にある内容。中大兄皇子は、なにもしていない。孝徳天皇(軽皇子)が黒幕だ。 考察のスタートは同じく『勝利者による歴史書』。日本書紀を誰が作成したか。の解釈の違いが内容を分けている。この著者によると天武天皇らしい。 日本書紀を作成した人がわか...

歴史解釈は、おもろい。先日読んだ本と、対極にある内容。中大兄皇子は、なにもしていない。孝徳天皇(軽皇子)が黒幕だ。 考察のスタートは同じく『勝利者による歴史書』。日本書紀を誰が作成したか。の解釈の違いが内容を分けている。この著者によると天武天皇らしい。 日本書紀を作成した人がわからないとは、、、、調べてみると面白い。

Posted by ブクログ

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