指導力の差 WAC BUNKO

渡部昇一【著】

• 販売会社／発売会社: ワック/ワック
• 発売年月日: 2006/06/20
• JAN: 9784898315477

商品レビュー

2020/08/27

想像力と熱意。抽象的に思えるこの２つを、別の目に見えるものとして、具現化してゆく人が、リーダーなんだろうなと感じた。

内容としては、まとまりが悪いと感じた。
リーダーが語るのと、評論家や大学教授が語るのでは随分と違いがあると言える。本書は後者である。
それは著者が、好みで人物を番付しているようなものだった。

指導力の差と題して、信長、秀吉、家康の比較や、明治、昭和の政治家の違いなどについて、著者の考えを絡めながら書かれている。

印象深いのは情報の扱いについて書かれている部分だ。
情報を活かすのは、受け手の想像力である。
同じ情報も、歴史に名を残した指導者達は、周囲とは違う考え方を示した結果があるからだ。

又、政治家は自らの評判ばかり気にするようになった。
明治のトップにいた政治家たちは自らの評判よりも、日本の評判を気にしていた。しかし昭和から変わってしまった。
等など、時代のリーダーを国内外問わず、語られる。

リーダーには学歴なんかよりも、熱意が必要であるという部分には至極当然、共感した。良い大学と良い経営は結び付くことは決して無い。そこではエリートは育つがリーダーは育たないということだ。

読了。

2019/01/09

自己啓発本と言ってしまえばそこまでなのだが、自分にとっては、何度も読み返したい一冊。歴史上の人物の生き様を紹介しながら、リーダーシップを説く。乃木希典や、豊臣秀吉、大久保利通など多様。英雄的素質とは何か。

読めば不思議とヤル気が湧いてくる本。何か大きく、自らを演じてみたい時の特効薬である。