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新平等社会 「希望格差」を超えて
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2006/09/15 |
JAN | 9784163684505 |
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新平等社会
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新平等社会
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ニューエコノミー:豊かな社会・IT社会・グローバル社会 豊かな社会→ふつうのモノの購入コストを最小にし、個別的で感覚的な新しいタイプの欲求を満たす新しいサービス産業が発展 ex.健康・美・気持ちよさ・知識・リスク回避・愛情・・ これらを企画する人と、新しい企画を実行するために...
ニューエコノミー:豊かな社会・IT社会・グローバル社会 豊かな社会→ふつうのモノの購入コストを最小にし、個別的で感覚的な新しいタイプの欲求を満たす新しいサービス産業が発展 ex.健康・美・気持ちよさ・知識・リスク回避・愛情・・ これらを企画する人と、新しい企画を実行するために同時に大量の定型作業労働者を必要とする ニューエコノミーでは、モノづくり主体のオールドエコノミーと違って、商品やシステムのコピーが容易である。 そこで生じるのが、 コピーの元を作る人と、コピーする人+コピーを配る人への分化。マニュアルを作る人とマニュアル通りに働く人への分化。 しかし、学校教育システムの「パイプライン」は残ってしまい、結果的にそのパイプから漏れる人が出現した。 (工業高校を出ても正社員の工員になれず、短大を出ても企業一般職→専業主婦になれず、大学を出ても上場企業ホワイトカラーになれない…etc) なおかつ、パイプラインは広くなっているから「過大な期待」を諦めるチャンスが少ない。学歴インフレが起こっているので、親以上の学歴でも親以上の職業に就けない 学校教育システムは、生徒にとって努力が保証される希望のシステムではなくなった。(ここでいう「努力」は普通の人が普通にできるレベルであることが重要) まさにバトルロワイヤル=勝ち残った者以外は死ね、という状況 専門中核労働者:想像力・創造力・情報スキル・美的センス 定型作業労働者:スキルアップを要さない マニュアル通りに働けばよい 従来の、スキルアップ型労働者(低スキル→OJTによりスキルアップ)という仕事は徐々に少なくなる 希望とは、努力が報われると思う時に生じる。絶望とは、努力してもしなくても同じだと思う時に生じる。 ひとの感情は、自分の意志ではもつことができないものである。(自分の意思でコントロールできないものを感情と呼ぶ、といったほうが理論的には正しいが)希望を持てと言っても持てるものではない。 絶望は外部不経済 格差拡大傾向が不可避なら、それを希望格差に結び付かせない政策をとるべきなのである。 生産性の低い職に就く人の処遇と生活水準が低い人への処遇 「貧乏でも楽しく生きられる」などと言って経済格差を肯定する人は、実は自分は経済的に成功している人が多い。自分にできないことを人に押し付けてはいけない。 「価値観」とは社会的なものであることを忘れてはならない。 価値ある生活を送るためには、他者から評価される(本気で人から羨ましがられる)ことが必要である。経済的成功とは別の価値観を推進するには、そのような生活を送っている人を「本気」で社会的に評価する必要がある。→共生事業 寄付と社会貢献
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「希望格差社会」の続編か? 婚姻率の低下、少子化の要因等、世間で一般に言われていることとは違う視点で切り込んでいる。 教育問題についても非常に説得力がある。 「パイプライン」については前著でも取り上げられていたと思う。 注目されていないのは、的を得すぎていて抹殺されている...
「希望格差社会」の続編か? 婚姻率の低下、少子化の要因等、世間で一般に言われていることとは違う視点で切り込んでいる。 教育問題についても非常に説得力がある。 「パイプライン」については前著でも取り上げられていたと思う。 注目されていないのは、的を得すぎていて抹殺されているのか。 2回目:10年を経てまさに格差は深刻に、著者には先見の明があったか
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まとめると。まずニューエコノミー万歳。格差拡大は自由の拡大によるものであって、不可避。格差問題は、市場の「外部不経済」なので、公害と同じように対策が必要。市場の優れた点を保ちながら、格差をミニマムにする(注:オレにはコレ、意味不明です)新しい基準が大事になってくる、つまりこれが...
まとめると。まずニューエコノミー万歳。格差拡大は自由の拡大によるものであって、不可避。格差問題は、市場の「外部不経済」なので、公害と同じように対策が必要。市場の優れた点を保ちながら、格差をミニマムにする(注:オレにはコレ、意味不明です)新しい基準が大事になってくる、つまりこれが、新しい「第三の平等概念」なのであーる。 でさ。 まず、格差問題が「外部不経済」というのがナンセンス。格差問題は「外部」ではなく、どう考えたって市場「内部」の問題でしょうに。意味がわかんね。このあたりの本文は、経済主体ってナニヨどころか、センセの頭の中で主語がどっかにいっちゃってるとしか思えない支離滅裂さ。今どき公害だって排出権取引などを通じて市場の「中」で解決しようとしている。せっかく「中」に入ってるモノをわざわざ「外」に出しちゃう、それが「社会学的思考のセンス」というわけ? ニューエコノミー大好きな山田先生だが、実際日本がどんだけ「ニューエコノミー」なのよといういっちゃん大事な前提は、検証なし。ドラッカーやらライシュが言ってるんだから正しいでしょっていうのは、学者の仕事? で、日本が「ニューエコノミー」とやらになってるという例が傑作。ペットマッサージ、美容師にメイド服を着せるサービスとかが、なんとニューエコノミーの例なんだそうで。「想像力や創造力に富んだ美的センスを身につけた生産性の高い人」の例がソレですか。はぁ。 あいかわらず、なんか「オレも、オレもそう思ってたんだよ」的な結論はうまいと思うけれど、論証がぐだぐだ。さんざっぱら「パラサイト」叩きした過去を微妙に修正して「若者弱者論」へとじわじわと体重移動してるあたりも、なんつーか面の皮が厚い。まぁつまりは、いままでの評価を変える著作ではなかったという一言だけで済む話ではあるが。 最初に結論ありきで、それに都合のいいデータをさがしてきて当てはめればOKなのが社会学。という『反社会学講座』の指摘がまんまあてはまる。この人がこんなに売れっ子で、ホントにいいのか? 社会学。
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