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反骨 金子光晴エッセイ・コレクション ちくま文庫
1,045円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
発売年月日 | 2006/06/10 |
JAN | 9784480422033 |
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反骨
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商品レビュー
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「流浪」のつづき。 「どんな夢を抱くことも、さし控えるといった心境にあったとしても、僕は、人間の愛憎をよそにしては、さしあたり生きる場所を持っていない。人間を信じないとしても、人間を見失うことは、自殺以外のなにごとでもない。むしろ、その不信によって、人間のはかりしれない深さ、不...
「流浪」のつづき。 「どんな夢を抱くことも、さし控えるといった心境にあったとしても、僕は、人間の愛憎をよそにしては、さしあたり生きる場所を持っていない。人間を信じないとしても、人間を見失うことは、自殺以外のなにごとでもない。むしろ、その不信によって、人間のはかりしれない深さ、不条理な美でくらめく奥龕にいたることも約束されたようなものでもあるのだ。」 人間の愛憎、この矛盾してぶつかりあう、滑稽で不条理な足場を踏み台にして、彼は消極的な生をしぶしぶ選ぶことよりも死の不可避性をすすんで選びとる。信じないことより、その矛盾の深さとしての在りようの面白みに賭ける。すると、この先を照らすエゴイズムの道は、二手に分かれる。ひとつは、さしあたり不信の先にいきつく、ニヒリズムと、強欲さを腹にかかえながらも、世界をとらえかえす、一方の道だ。 後者を選んだそのような「僕」の在り様を彼は徹底的に観察する。 「血のさわぎにまき込まれる僕のほかに、その僕を観察している別の僕がいるということは、時には、辛抱のできないことですらある。しかし、いまとなっては、もはや、せんかたない仕儀で、地球の破滅まで、もし僕にいのちがあれば、そうして眺めているよりほかはない。一つの主義主張からの判断などに迷わされてはならない。僕が左袒するものは、どこの誰でもない。人類の文化ですらもないのだ。」 酔えない人間は不幸だ。俗世の宴で、阿呆な人間の踊り手たちを遠巻きにして、いっぱいの酒もうけつけない、さげすんだもうひとりの「僕」が冷たい視線をおくる。彼はやけになってふたりの「僕」の間をうめていくのではなく、その間を生かしながら、心のままひとりで立ちふるまう、静けさの方へと入っていく。「周囲からの放置のなかで、僕は、はじめて精神の自由らしいものを獲得し、考えるよろこびをもう一度とり戻すことができるだろう。」、「僕のみる自然や風景は、それによってもっといきいきと息づきはじめるであろう。」とつなぐ。 彼の行く先は、他の僕たちである人間の、ある近しさをもとにしながらも、時代や外の世界にむかい、抜き差しならない「僕」へと、もどってくることを忘れない。「僕のみる人間たちは、根本的に一番近々と僕にふれ、ゆるがぬ価値を発揮しながら、僕のまわりを踊りまわるだろう。捕らわれていたためにはっきりしなかった生存の意義を、もっとも単純に、正確に、本来の面目をもって理解することができるようになるだろう。」と。
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金子光晴って友達がいないんだって。 でも、そのことを淋しい とは思わないんだって。 乞食には乞食の悩みがあって、天下人には天下人の悩みがあって、でもそれは 僕のせいじゃない。 と あっけらかんと言えるところがかっこいいなぁ。うらやましいなぁ。 いまを生きる若者である私が 金...
金子光晴って友達がいないんだって。 でも、そのことを淋しい とは思わないんだって。 乞食には乞食の悩みがあって、天下人には天下人の悩みがあって、でもそれは 僕のせいじゃない。 と あっけらかんと言えるところがかっこいいなぁ。うらやましいなぁ。 いまを生きる若者である私が 金子光晴に共感してる場合じゃないんだけどな。。
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金子光晴にはとてもかないませんね。 こんなにかっこいい人は他に読んだことがありません。 会ったこともありません。 でも彼が理想だとは考えません。 金子光晴を知るあるがという人間として他のかっこよさが見つかれば良いな。 僕みたいなボンボンが金子光晴ぶったところで、全く中身のないカワ...
金子光晴にはとてもかないませんね。 こんなにかっこいい人は他に読んだことがありません。 会ったこともありません。 でも彼が理想だとは考えません。 金子光晴を知るあるがという人間として他のかっこよさが見つかれば良いな。 僕みたいなボンボンが金子光晴ぶったところで、全く中身のないカワラケになっちゃいますからね。。ふん。
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