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保科正之 徳川将軍家を支えた会津藩主 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/中央公論新社 |
発売年月日 | 2006/05/25 |
JAN | 9784122046856 |
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保科正之
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保科正之
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商品レビュー
3.5
7件のお客様レビュー
保科家と言えば会津藩のイメージが強く、正之が訳ありではあるが二代将軍秀忠の血を継ぐ方であったことは知らなかった。徳川宗家をひたすら盛り立てるスタンスと、優れた知的才能から文治政治を指向し、実際に民を深く思う施策を行ったことが理解できる。残念なのは明治政府による徳川治世の全否定の中...
保科家と言えば会津藩のイメージが強く、正之が訳ありではあるが二代将軍秀忠の血を継ぐ方であったことは知らなかった。徳川宗家をひたすら盛り立てるスタンスと、優れた知的才能から文治政治を指向し、実際に民を深く思う施策を行ったことが理解できる。残念なのは明治政府による徳川治世の全否定の中で、正之の業績が現代の日本人に知悉されていないこと。著者のような歴史作家が正之という人物を伝えてくれたことに感謝。
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ここ数年、会津に二度ほど旅行に行き、また、読んだ時代小説に保科正之が登場していたことから本書を読みました。保科正之の業績や私生活などもわかる本ですが、参考文献の文章を引用して現代語訳がないのはちょっと残念。まぁ内容はだいたいわかるんですが・・・。
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保科正之は、八重の桜で会津松平家の精神的支柱として取り上げられている「一心大切に忠勤を存ずべく」から始まる15か条を制定した実質的初代会津藩主。徳川初期の幕府を支え、数々の善政で名君中の名君と言われていたが、明治維新後会津が滅藩となり、その名声も取り上げられなくなっていった。 ...
保科正之は、八重の桜で会津松平家の精神的支柱として取り上げられている「一心大切に忠勤を存ずべく」から始まる15か条を制定した実質的初代会津藩主。徳川初期の幕府を支え、数々の善政で名君中の名君と言われていたが、明治維新後会津が滅藩となり、その名声も取り上げられなくなっていった。 明暦の大火で焼け落ちた江戸城天守閣を再建しようとする多くの大名に対し「物見やぐらの役にしかたたない」と一喝し、その予算を市中再建に振り分けたり、江戸城防衛のため敢えて橋を架けていなかったため多くの市民が火災を逃れようとして川で水死したことを知って橋を架けるようにしたり、備蓄米の倉庫が延焼しそうなことを知って、市民に、「蔵の火を消せば米は取り放題」のおふれを出し、早期鎮火と米の配給を同時に実現したことなど、特に災害時の対応で抜群の対応を見せた。 三代家光から四代家綱になるタイミング、武力統治から法治文徳による統治へ移行する時代を良く見抜き、何に重点を置いて判断すべきかを常に考えていたからこそ、後世の手本となる判断ができたのだと思う。現在のリーダーにも必要と痛感。
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