しあわせいっぱい荘にやってきたワニ 世界傑作童話シリーズ

アーシュラウィリアムズ【著】, 吉上恭太【訳】, 堀川理万子【画】

• 販売会社／発売会社: 福音館書店/福音館書店
• 発売年月日: 2004/01/31
• JAN: 9784834005554

商品レビュー

2016/06/08

タイトルとは裏腹に、まともに考えると、かなりブラックな内容をあくまでも自然に描いてしまう？全ては脳天気な船乗りのジョニーと、自分の事は二の次で、みんなが幸せでいて欲しい下宿屋の大家さんであるミネアポリスさん。人の事がわかっているようで、そうでもない？気まぐれなワニが繰り広げる物語。ハラハラしながらも、楽しく読めるのは、冗談のわかる年齢になってからでしょうか。小学三年生以上というところ。ワニ繋がりで他の本もすすめられそうです。

2014/03/16

お婆さんがずっと怒って心配してる姿が妙に笑える。
いや、あんた人の心配してる場合じゃないし！
そんな時にお茶とか飲めないし！
つーか、みんなあんたのせいだし！
ツッコミながら楽しく読んだ。

2013/06/25

「ワニあなぼこほる」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4781604757でウキウキした気分のままに、ワニつながりで手に取ったけど、これは外れだった。
話も訳も絵も微妙。

船乗りのジョニーが下宿しているのは、親切なミネアポリスさんのおうち。
船旅のたびに変な土産物をもってくるジョニーが今回つれかえったのはワニのキティ。
で、ほのぼのと事件が起きる。

ザ・老婆心！という感じのミネアポリスさんはかなりフリーダム。
一見献身風だけど実は自分の好きなように動いているだけ、というキャラクターは描き方次第でとても素敵になるんだけど、これだとただの迷惑な人だなあ。
犬にケーキをあげて注意されたら「欲しがってるのにかわいそう」とのたまうイプ。
まあジョニーもありがためいわくさんだから釣り合ってるけど。

それはともかく話の細かいところの、調べないで描いているようなウソ臭さに萎える。
土台になる普通の部分に違和感があると、夢を見させるためのホラを支えられない。
たとえばジョニーが馬の鞍をまくらにして寝る。…首だいじょうぶ？
ワニに餌をやる場面（三食やってそう。しかもイラストだと犬の餌皿みたいな器にいれてる。どうやって食べるんだ）があれば、餌を食ったおなかの中はどうなるんだろうねって考えるじゃないか。

ひざ下15cmくらいなんじゃないかという不自然なバランスのイラストだとか、「しあわせいっぱい荘」というタイトルにあんまり意味がないとか、作りが雑っぽくていやだ。