もっと知りたいフランス 歴史と文化を旅する5章

斎藤広信, ベルナールレウルス【著】

• 販売会社／発売会社: 駿河台出版社/駿河台出版社
• 発売年月日: 2006/05/30
• JAN: 9784411003843

商品レビュー

2022/12/13

もっとフランスを、知りたいと思いながら、本を探していたら、まさにそのタイトルの本に出会えた。ダイジェストで、フランスに広く説明してくれていて、わかりやすい。参考文献もふんだんに書かれているので、この分野を知りたければ次はこの本を探してみようと言う道標になる。

2012/07/24

フランスの歴史と文化について幅広く紹介した一冊。
地域の特色や食についても詳細にまとめられています。

パリは、大規模な都市計画が進められてきていますが、日本のように部分発想的ではなく、全体発想的で総合的なコンセプトに基づいて実施されてきているため、海外からも評価されているとのこと。
日本の町並みはどうも雑然としており、全体的な調和が計算されていないのが残念な点です。

ワインは、ボルドー産とブルゴーニュ産のボトルの形状の差は知っていましたが、ボルドーワインはワイン醸造所のシャトーの名前、ブルゴーニュワインはブドウ畑のある地域や村の名前がラベルになっているという、命名の違いを知りました。
「ブルゴーニュの赤は旅をしない」つまりその土地で飲まないと味が変わる、と言われているそうです。
日本で飲む時には心しないといけません。

また、フランスには350種以上のチーズがあり、毎日違うチーズを食べても1年はかかるとのこと。
それだけチーズの詳細な種類が求められる風土はやはり日本とは違うと感じます。

また、アサンシオンといえばパラグアイの首都ですが、アサンスィオンは「キリスト昇天の祝日」という意味だと知りました。

フランスについてオールラウンドに知ることができますが、ほとんど学生時代の講義で教わったような内容で、文章もテキスト然としており、正直あまり面白みがありません。
もっと興味を引き付けるような書き方がされていれば、踏み込んで更なる情報を知りたいと思えそうですが。

フランシスコ・ザビエルやイグナティウス・デ・ロヨラが、スペイン側のバスク人ということが、この本に紹介されており、その地方性を意外に思いました。