商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房/早川書房 |
発売年月日 | 2006/05/31 |
JAN | 9784152087270 |
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
1959年に刊行された原著を抄訳した短編集。 やはり、ダフネ・デュ・モーリアの小説は面白い。本書はなかなかにバラエティに富んでいるが、どれもよく書けていて、各作品に流れる小説ストリームは心地よく、惹き付けられた。エンタメ系にしては人間観察がしっかりして深みもあり、描き出される...
1959年に刊行された原著を抄訳した短編集。 やはり、ダフネ・デュ・モーリアの小説は面白い。本書はなかなかにバラエティに富んでいるが、どれもよく書けていて、各作品に流れる小説ストリームは心地よく、惹き付けられた。エンタメ系にしては人間観察がしっかりして深みもあり、描き出される心理の綾もリアルだ。心的にリアルでナチュラルなストリームは、まるで充実した音楽のように、私を楽しませてくれる。 本書の中では「皇女」は異色作で、ヨーロッパの架空の小国の歴史を記述するという、彼女には珍しいスタイル。しかしそれでも適切かつ巧妙に語り口は調節されている。この作品で描かれている、陰謀論にそそのかされデマに踊らされ、憤激に駆られて暴徒と化す大衆の愚かさは、そのまま、現在の日本国民の愚かさと同じである。 私としては、美しいメルヘンのような「荒れ野」に特に魅力を感じた。
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『レベッカ』のデュ・モーリアの短篇集。 デュ・モーリアの短編というと『鳥』が圧倒的に有名だが、こういう人間のイヤな部分を凝縮したような内容のもいいなぁ……。
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一話目アリバイ、終わり方が雑だ。心情描写は丁寧 美少年は後味が非常に悪くて心に残る。読んでる途中で、登場人物達の下心に気持ち悪くなる 皇女は丁寧な描写のSF。ユートピアを捨てるアダムとイブ 青いレンズ、ストーリーはもはや陳腐(古典に対して、もはやとか書いてる時点で筋違いなの...
一話目アリバイ、終わり方が雑だ。心情描写は丁寧 美少年は後味が非常に悪くて心に残る。読んでる途中で、登場人物達の下心に気持ち悪くなる 皇女は丁寧な描写のSF。ユートピアを捨てるアダムとイブ 青いレンズ、ストーリーはもはや陳腐(古典に対して、もはやとか書いてる時点で筋違いなのは承知)。口調で、ああ、昔に書かれたんだなぁと当たり前だが思う 短めの話の方が好き
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