クセ者 元木大介自伝

元木大介【著】

• 販売会社／発売会社: 双葉社/双葉社
• 発売年月日: 2006/04/05
• JAN: 9784575298796

商品レビュー

2008/05/07

引き際についての考え方が、自分と違ったものだったので参考になった。ハワイに留学してまでも、巨人に入りたかった強い思いは、厳しい父親と約束した「辞めないこと」「中途半端でいないこと」が、元木さんの考えの根底にあったのだろう。
マスコミへの恐怖心、マスコミが勝手に作り出す清原一派などという勝手な括りといい、清原選手の人柄、気遣いを、身近に常にいた元木さんが語ってくれたことに。強い説得力があった。清原選手への印象は変わった。マスコミの言うことを鵜呑みにしてはいけないと改めて感じた。

さて、自分は「まだ他球団で活躍できるのに辞めるのはもったいない。」と思っていた。しかし、元木さんには自分の考えがあって、ジャイアンツに入りたいと思った原点を思い出し、自分ひとりで決断を下すこと、大変だったことが伝わってきた。

契約金９千万全てを、両親にあげたのはすごいな。先輩を利用することや、チーム愛にいたるまで、平易な文章なので数時間で読めた。