商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房/筑摩書房 |
| 発売年月日 | 1986/03/01 |
| JAN | 9784480020130 |
- 書籍
- 文庫
ギリシア悲劇(3)
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ギリシア悲劇(3)
¥1,760
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
三大悲劇のうち、現存する作品が最も多いエウリピデスの作品を収録した本。アイスキュロス、ソフォクレス同様に、物語の最後に何人かの登場人物が死亡して幕を閉じる。だがエウリピデスの作品では、ギリシャ神話の神々が物語に介入して、彼らの絶大な力によって解決するという、いわゆるデウス・エクス...
三大悲劇のうち、現存する作品が最も多いエウリピデスの作品を収録した本。アイスキュロス、ソフォクレス同様に、物語の最後に何人かの登場人物が死亡して幕を閉じる。だがエウリピデスの作品では、ギリシャ神話の神々が物語に介入して、彼らの絶大な力によって解決するという、いわゆるデウス・エクス・マキナが最大の特徴である。そうすることで、人間同士のみでは不可能だった問題を完遂する。
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「メディア」 有名なだけあり、面白い。 異国の怒れる魔女というというメディアのキャラクター性はギリシャ神話の中で特異なものであり、よくキャラ立ちしている。鮮烈なイメージを掻き立てる作品だった。 「ヒッポリュトス」 ラシーヌのフェードル(=パイドラ)の原点。勧善懲悪ではなく、人間...
「メディア」 有名なだけあり、面白い。 異国の怒れる魔女というというメディアのキャラクター性はギリシャ神話の中で特異なものであり、よくキャラ立ちしている。鮮烈なイメージを掻き立てる作品だった。 「ヒッポリュトス」 ラシーヌのフェードル(=パイドラ)の原点。勧善懲悪ではなく、人間模様のほつれを描くのが面白みか。昼ドラ的とも言える。最後に出てくるお約束とばかりの機械仕掛けの神。これは嫌われもしつつ、お祭りに花を添える楽しい演出だったのだろう。ある種現代での特撮とか、そういうものに近いのかもしれん。 「ヘラクレスの子供たち」 女子供が危険に晒され、老人に庇護されるという形式は後に出るアンドロマケにも近い。 老人が不思議な大活躍を見せるのは何かドンキホーテ的というか、何かユーモアを感じさせる。 神話としての後の展開の伏線的なものを貼ってあったりするのも面白い。 結構好き。 「アンドロマケ」 嫉妬に狂う悪女ヘルミオネと賢きアンドロマケとを描く。 胸糞の悪さが漂うところがエウピリデス的である。 ソポクレスのエレクトラではヒーロー的に登場するオレステースがこの作品では悪役的に現れているというのは少し面白い。 筋がアリストテレスの原則からは外れており、それは下手さとも取れるし、エウピリデスにとっての挑戦とも、その当時の劇の世俗化、大衆化的な傾向とも取れる。
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神、英雄、人それぞれ悲しみもそれぞれで、無常である。正に悲劇だ。2500年近く前の傑作を読めるのはとてもうれしく幸せである。 『メデイア』『ヒッポリュトス』『イオン』『トロイアの女』が特に良かった。
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