決定版実録！刑務所のなか パクられた人びとのムショ体験！ 宝島社文庫

別冊宝島編集部【編】

• 販売会社／発売会社: 宝島社/宝島社
• 発売年月日: 2006/10/26
• JAN: 9784796654982

商品レビュー

2008/10/31

読んでいて感じた事、知った事がいくつかある。
当たり前だが犯罪者にも色んな人がいる。そして刑務所の中にも社会がある。反省していて好感を持てる犯罪者もいれば、漫画で出てくる雑魚キャラの様などうしようもない犯罪者もいる。そしてそう言う様々な人物達が一つ屋根の下で曲がりなりにも暮らせば、例えそこが刑務所であろうとも、イジメなどの社会や学校と同じ人間ドラマが繰り広げられる事は当然である。

この本には刑務所に入る側だけではなく、受け入れる側の刑務官の話も収録されている。それがまた興味深い。正直言っていけ好かない連中なのである。
俺からすれば考え方から何から犯罪者と変わらない様に思った。ほんの少し、社会に溶け込もうとする考えを持っている…それだけのように思った。
モチロン刑務官の中にも色々な人がいるだろう。ただ、犯罪者と一般の生活をしている我々との違いは紙一重なのだと、そう思った。

最後の章でライターの方が語っていたが、我々は生まれつき、この社会というあらかじめ決められた枠組みに組み込まれる。その枠組みからはみ出してしまう人達が出てしまうことは必然のように思う。人間というのは個性があり、世の中は色々な人々が生きているのだから。