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いちばんすてきなクリスマス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | コンセル/コンセル |
発売年月日 | 2006/09/01 |
JAN | 9784907738426 |
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いちばんすてきなクリスマス
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
物を大切にする気持ちが描かれている素朴なクリスマス。サンタの正体が気になる終わり方。良い話ではあるのですが,少し暗い感じもします。
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クリスマス絵本特集、その11。 チェン チーユエンは、台湾の絵本作家であり、本書(2006年)はアメリカやカナダ、ヨーロッパなどでも翻訳され、高い評価を得ているそう。 しかし、それにしても、このタイトルは凄いと思い、『いちばん』と付けるのは、自らプレッシャーをかけている...
クリスマス絵本特集、その11。 チェン チーユエンは、台湾の絵本作家であり、本書(2006年)はアメリカやカナダ、ヨーロッパなどでも翻訳され、高い評価を得ているそう。 しかし、それにしても、このタイトルは凄いと思い、『いちばん』と付けるのは、自らプレッシャーをかけているようでもあるし、そもそも、人それぞれの価値観や判断基準によって、何がいちばんすてきなのかは異なると思うし、私としては、これがいちばんなのかと問われると、迷わず首肯するとまではいかないが、ただ、とても意表を突かれたことだけは確かで、しかも、それが後になればなるほど、ジワジワとくるものがあり、思わず、自分にとっては何だろうと思い返してしまう。 物語の始まりは重く、その年に仕事を無くした、おとうさんぐまは、新しい仕事を見つけることが出来ず、お金は、家族を食べさせるのにやっとの分だけで、おかあさんぐまも、「節約しないといけないから、今年は子どもたちのプレゼントを買えないわね」と話している。 それでも、クリスマスの数日前には、せめてでもと思ったのだろう、おかあさんぐまは、三人兄弟の末っ子、ちいさいくまくんの小さくなった服で、クリスマスの飾りを作り、そのお姉さんとお兄さんは、サンタクロースが見てくれるようにと、窓を飾り付ける。 その日の午後、おとうさんぐまは、クリスマスツリーを作るために、帽子を被って外に木の枝を探しに出掛け、それらを持ち帰った彼は、見事なツリーを作成し、飾りを付けた後に、その上から小麦粉を振り撒いて・・・そうすると、木の枝に雪が降ったように見えるからだ。 クリスマスイブの日、おかあさんは、おとうさんが釣ってきたお魚で美味しい夕ご飯を作り、その後、静かに「おやすみなさい」と言うほかは、誰も何も言わなかった。 ただ一人、ちいさいくまくんだけは中々眠れずにおとうさんを呼び、クリスマスのお話が聞きたいとお願いし、それが終わった後に、 「サンタクロースは、まいとしプレゼントをくれるね。こんども、わすれないよね」 と、そおっと言う姿に、おとうさんは何を思っただろうか。 そしてクリスマスの朝、ツリーの下には寄り添うように置かれた、五つの違った大きさの箱があり、いちばんに起きた、ちいさいくまくんが真っ先にそれに気付き、「プレゼントだ! みんなきて! ほら、みてごらん!」と、家族みんなを起こし、はたして、それを開けた五人それぞれの反応は如何に? 本書の構成は、いわゆる絵の中に、もうひとつの物語が密かに動き出していたという、読み手それぞれに気付きを促す楽しさが含まれているのだが、おそらく一読目で気付ける人は、なかなかいないのではと思えた、それくらいのさり気なくも巧妙な描き方であり、終盤のサプライズの真相が分からなかった方は、是非最初からもう一度、絵の端から端まで注目して読み直してみてほしい。きっと「そういうことか!」と、感嘆の声を上げると思うので。 一つだけ書くと、枝を拾う絵の影。これはちょっと凄すぎて、危うく見逃すところだった。 また、チェン チーユエンの絵について、キャラクターは、やや面長でちょっとユーモラスな雰囲気に愛嬌があって好感度高く、その描き方に於いては、スプレーアートのような色の塗り方と、全体的に正確に事細かくというよりは、ややラフな感じに描いているのが、却って、重い雰囲気の物語に、軽やかさを与えているようであり、更に、絵全体に白の割合を増やすことで、キャラクターの繊細な表情や動きがより際立つ様には、その物語との融合性も高く感じられて、それが終盤に行くほど、温かいものになっていくのだから、これはやはり、描き方が上手いのだと思った。 そして、本書の伝えたかったことは、終盤のあれも、もちろん素晴らしいのだが、そもそも家族五人が、このような状況でクリスマスを迎えるに当たっても、決して諦めずに、せめて何か出来ることをしようと動いていたこと。おそらく、それを普段からずっと見ていて学び取ったこともあるのだと思う、その積み重ねが、今回このような形で結実したのだと私は思い、そのクリスマス以前に於いても、この家族はきっと素敵なんだろうなと、そんな過去の歩みも想像出来そうな、家族でこのようなクリスマスを迎えることの出来た歓びというものを、しみじみと感じさせてくれた、そこが最も印象的だった。 それから、最後の説明調の文章は無くてもいいかなと、私は思い、それはきっと読み手が読み終えたときに、自然とそれぞれの頭の中に描かれて、照らし合わせ、それぞれに異なる思いや感慨を抱くものであり、そこは、読み手の感性をもっと信じた方が良かったのではと思う。
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おしごとをなくしてしまったくまのおとうさん。 子どもたちにクリスマスプレゼントを買えそうにありません。そこでお父さんが思いついたこととは
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