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本多静六自伝 体験八十五年 東大教授にして大富豪、近代日本が生んだ最高の哲人が自ら綴った努力と奮闘の一代記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 実業之日本社/実業之日本社 |
発売年月日 | 2006/02/13 |
JAN | 9784408395869 |
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本多静六自伝 体験八十五年
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
研究の役に立てばと思って買ったが、あんまりかな。 でも、当時の雰囲気を知るには適していたと思う。 大日本山林会の図書館にも行ってみようと思う。
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林学家としての業績を知りたくて読んだが、ほとんど書かれていなかった。 静六は、慶応2年に折原家の6人目の子供として三箇村川原井(埼玉県菖蒲町)に生まれた。生まれつき負けず嫌いで、強情だったが、11歳の時に父親が亡くなり、苦労して育ったために、ますます頑固、偏屈、反抗的になった。...
林学家としての業績を知りたくて読んだが、ほとんど書かれていなかった。 静六は、慶応2年に折原家の6人目の子供として三箇村川原井(埼玉県菖蒲町)に生まれた。生まれつき負けず嫌いで、強情だったが、11歳の時に父親が亡くなり、苦労して育ったために、ますます頑固、偏屈、反抗的になった。 小学校時代は学問嫌いだったが、いつも2番だった。1番の生徒にはかなわなかったことが、一生努力をしなければかなわないという信念を生んだ。15歳の時に家の借金を完済できたため、半年の農閑期だけという条件で上京を許された。農繁期には家に戻って手伝ったが、米搗きを専門に選び、仕事をしながら頭の中または口で本を読んだ。 18歳の時、新たにできた山林学校に入学したが、第一学期試験で落第したため、発奮して猛烈に勉強したが、運動不足のために胃病になった。そこで、毎日学校で学んだ筆記を、帰ってからひと通り修正したうえ、さらに通読して、どこが一番重要な個所であるかを見極め、改めてそれを数分の一ないし数十分の一に要約して、別紙に細字で書き抜いたものをポケットに入れて散歩に出掛け、歩きながら全体の趣旨を口内または口頭でいってみるエキス勉強法を実行した。 22歳の時、東京山林学校が合併により東京農林学校となり、静六は1年間高等中学の普通学科を課せられた後、翌年に本科生になった。24歳の時、本多家からの縁談話を受け、勉強中であることを理由に断ったが、上京後に世話になった先生の未亡人からも説得され、謝絶のつもりで卒業後ドイツに留学させる条件を出したところ、承諾された。 ドイツでは、ターラントで学んだあと、ミュンヘンに移ったが、養父が用意した洋行費を預けていた銀行家が破産してしまい、自活することを余儀なくされたため、4か年の課程を2年で終える計画を立てて実現させた。 帰国すると、帝国大学農科助教授に任ぜられた。少年時代から学生時代にかけて貧乏生活を続けたため、それ以来、収入の4分の1を貯金する生活を始めた。あわせて、1日1頁の文章執筆も始めた。42歳の時に入院した後、その休みを取り返すために1日3頁に改めてからは、それが新しい習慣となった。その結果、生涯で370冊余りの著書を生みだすことができた。 明治33年には赤松亡国論を発表し、地力が衰えた土地には乾燥に堪える赤松しか生えなくなることを明らかにしている。同年、東京市の顧問の部屋を訪ねた機に、日比谷公園の設計を頼まれている。その後、国立公園の設立や大学演習林の創設にもかかわった。関東大震災の後には、帝都復興計画を担った後藤新平の依頼を受け、バルセロナの都市計画を参考にして計画の骨子を作成した。これが後藤の手に渡って「後藤の大風呂敷」案と称されることになり、予算は3分の1に縮小されたが、公園計画だけは大部分が静六の原案通りになった。 4分の1貯金とその投資拡充により資産が溜まり、子孫の幸福を結び合わせて考えた時、幸福は自分自身の努力と修養によって得られ、感じられるもので、教育や財産を与えることによって達成できるものではないという結論に達した。昭和2年の大学定年退職を機会に、必要最小限度の財産だけを残して、他は学校、育英、公益の関係諸財団へ寄付提供した。
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読みやすく、序盤でこの方の本をもっと読みたいと思った。作者は幕末(ほぼ明治)生まれ、昭和戦後没。後半後藤新平氏についての記述で気持ちがそっちにもってかれてしまった。堅実努力な本多氏と、今の世にも珍しいだろう『大風呂敷』後藤氏、ほころびなしの超有能『小風呂敷』渋沢栄一氏の話をもっと...
読みやすく、序盤でこの方の本をもっと読みたいと思った。作者は幕末(ほぼ明治)生まれ、昭和戦後没。後半後藤新平氏についての記述で気持ちがそっちにもってかれてしまった。堅実努力な本多氏と、今の世にも珍しいだろう『大風呂敷』後藤氏、ほころびなしの超有能『小風呂敷』渋沢栄一氏の話をもっと知りたいなぁ。ちなみに370冊以上ある著作中で、これは最後の本だそうだ。
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