商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2002/09/01 |
JAN | 9784094051452 |
- 書籍
- 新書
新・ゴーマニズム宣言(文庫版)(5)
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新・ゴーマニズム宣言(文庫版)(5)
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1997年9月から翌年4月までの『SAPIO』誌連載分と、描き下ろし「酒鬼薔薇少年Aに関する言論の迷走」、津川雅彦氏との対談、時浦兼氏による大論文「南京の本当の真相はこうだ」で構成されている。描き下ろし作品が傑作。酒鬼薔薇事件を巡っては有象無象の知識人が様々に頓珍漢な分析を企てて...
1997年9月から翌年4月までの『SAPIO』誌連載分と、描き下ろし「酒鬼薔薇少年Aに関する言論の迷走」、津川雅彦氏との対談、時浦兼氏による大論文「南京の本当の真相はこうだ」で構成されている。描き下ろし作品が傑作。酒鬼薔薇事件を巡っては有象無象の知識人が様々に頓珍漢な分析を企てていたものだが、小林氏がそれを一刀両断。小田晋氏が初めから指摘していたように「性的サディズム」に基づく快楽殺人だったにも関わらず、脳の硬化した知識人は社会の問題に還元し、的はずれな愚論珍論をわめき散らしていた滑稽な構図を見事に描ききったのはあっぱれの一言。 この頃にジョン・ラーベの日記『南京の真実』が出版され、小林氏は南京事件の論戦にも加わる。第58章と60章がそれに当てられているが、特に58章の「『南京の真実はそう読むな』福田和也!」は福田氏の坊っちゃん保守ぶりを暴いていて出色の出来。第63章の「自分のために闘う寂しさ」は、一部メディアが五輪選手に「自分のため」との発言を引き出そうとする様を皮肉った名作だ。油の乗ったペンが冴えまくる一冊である。
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今回のメインは前巻から引き続き「南京大虐殺」と「従軍慰安婦問題」、そして「酒鬼薔薇事件」の検証である。とはいえ前者2つについてはよしりん自身も語り尽くした感があり、前に述べた事の繰り言となっている。 しかし、この論争に決着をつけるべく述べた特別編や膨大な資料の山から事実のみを取捨...
今回のメインは前巻から引き続き「南京大虐殺」と「従軍慰安婦問題」、そして「酒鬼薔薇事件」の検証である。とはいえ前者2つについてはよしりん自身も語り尽くした感があり、前に述べた事の繰り言となっている。 しかし、この論争に決着をつけるべく述べた特別編や膨大な資料の山から事実のみを取捨選択して作られた時浦氏の評論も力が入っており、正に集大成といった感がある。 また「酒鬼薔薇事件」については特に冒頭の殺しに至るプロセスをシミュレーションしたエピソードはかつてのオウムの弁護士殺害のそれを髣髴させる臨場感があり、共感できた。 文庫化という事でタイムリーな話題ではないが、世間を騒がせたあの事件の数々について再検証する意味でも読んでて有意義ではある。彼の捜索意欲に衰えがないことは重々解ったが、回を重ねるごとに増えるページ数、文字数にこちらがちょっと疲れて気がするのが正直な話。 まあ、今回は残業も多い日々の中、読んだので余計に感じたのかもしれないが。
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