則天武后(上)

津本陽(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎/
• 発売年月日: 1997/04/21
• JAN: 9784877281571

商品レビュー

2019/07/24

【読了メモ】初・津本陽作品。上巻は冒険譚のようで、下巻は定点カメラの映像のよう。読者が与えられる視野や視点が違うと感じた。

2007/05/15

中国歴史物については結構読んでいるつもりでしたが、国、王朝の移り変わりや英雄譚で、表面を面白おかしくの作品が多かった気がします。まぁ、俗説や後の権力者が事実を改ざんして資料となってる部分が多いでしょうね。視点は政府や学者になりますし。

策略で唐の皇后となった武照が敵対者、競争相手、ついでに唐まで滅ぼして周の女帝となる。凄まじい粛清には正義も何もなく、とにかく権力維持、やりたい放題という感じです。女性は怖い（爆）

隋から唐王朝になった経緯を考えれば、唐王室ってどれほどのもんじゃって気がしますし、弱肉強食は世のならい、結局は上でばたばたしているだけで、過激であっても淀みの整理だったのかもしれません。

しかし、日本には女性の大名っていませんね〜、女性差別はどっちが強かったんだろう？どうせ、庶民ではカカア天下が多かったんじゃないかと思いますが（笑）