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ビートルズ・レポート 話の特集 東京を狂乱させた5日間
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | WAVE出版 |
発売年月日 | 1996/01/10 |
JAN | 9784900528581 |
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ビートルズ・レポート
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ビートルズ・レポート
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今から57年前の1966年6月29日、明け方の午前3時30分、ビートルズを乗せた日航特別機が羽田空港に到着した。ビートルズは、6月30日、7月1・2日の3日間、日本武道館で昼夜計5回の公演を行い、7月4日に離日した。計5日間の日本滞在であったが、それは、今イメージする、1アーティ...
今から57年前の1966年6月29日、明け方の午前3時30分、ビートルズを乗せた日航特別機が羽田空港に到着した。ビートルズは、6月30日、7月1・2日の3日間、日本武道館で昼夜計5回の公演を行い、7月4日に離日した。計5日間の日本滞在であったが、それは、今イメージする、1アーティストの来日公演というものではなく、とても大きな「事件」であった。本書の副題にある通り、それは、「東京を狂乱させた5日間」だったのだ。 ビートルズの一行は、羽田空港の滑走路から直接、警察の護衛付きの自動車で赤坂のホテルに向かった。10Fの1フロアを貸し切り、来日中、ここに滞在したが、混乱を恐れて、公演のために日本武道館に行く以外は、基本的に、4人のメンバーはホテルに缶詰めにされた。5日間の滞在中に警備のために動員された警察官は、1日平均6,000人、計3万人であった。オバマ大統領が2014年に2泊3日で来日した際に動員された警察官が16,000人ということなので、おおよそ、どのような規模感かは理解いただけると思う。 当時は、エレキバンド、ロックバンドは不良のやることと理解されていたようで、日本中の多くの学校で、ビートルズの公演を観に行くことを禁止したようである。例えば、大分県(!)教育委員会は、県下の公立高校に対して、「ビートルズの公演に生徒を行かせぬように指導してもらいたい」という通達を行った。既に学校を休んで、上京した生徒もいるという情報のもとで行われた通達らしいが、武道館から1000km離れた、九州・大分県でのこの対応を考えれば、日本中の中学・高校の先生方が対応に苦慮されたことは想像に難くない。 日本武道館という日本の武道の聖地での公演に対しての反感はけっこうあったらしく、特に右翼がビートルズを狙っているという情報等があった。そういったこともあっての、厳重警備という側面もあったようだ。 テレビ・ラジオ・新聞・雑誌は、ビートルスの来日の番組や記事を多く配信した。歓迎一色という訳ではなかったようであり、ビートルズの来日公演を「問題視」するものもあったようである。 本書には、上記のような、あるいは、他にも多くのビートルズの来日公演にまつわる話が記されている。 その中で面白かったのは、「上を向いて歩こう」などを作曲した中村八大のコメントであった。 「公演をきいて感動した。本当のものが確かにある。作品は相当にすごい。ポピュラーとはいえ、教会音楽、それに長いヨーロッパ音楽の伝統が生かされ、非常に高度だと感じた。」等とコメントしている。 ビートルズの来日は、「社会的」な事件であって、「音楽的」な事件ではないという前提で本書は書かれていて、エピソードもそれに沿った形で集められている。音楽的な記事は少ないのだ。 その中での、中村八大の冷静なコメント、後のビートルズに対しての音楽的な評価に沿った内容の評価。「狂乱の東京」の中でも、きちんと聴いている人はいて、きちんと評価できる人は評価しているのだな、と感心した。
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得たものが多すぎて、考えたことが多すぎてまとめられない。ビートルズはもちろん、マスメディア、若者の心理、ポピュラー音楽史、60年代の文化の様子、文化と政治の結びつき等々、いろんな視点で読める。すごいとしか形容できない。記者が描き出したビートルズとそれに共鳴する若者たちの図は、ロッ...
得たものが多すぎて、考えたことが多すぎてまとめられない。ビートルズはもちろん、マスメディア、若者の心理、ポピュラー音楽史、60年代の文化の様子、文化と政治の結びつき等々、いろんな視点で読める。すごいとしか形容できない。記者が描き出したビートルズとそれに共鳴する若者たちの図は、ロックンロール(ポピュラー音楽)の在り方・日本社会の様相を示すとともに、私自身の指針にもなった。ビートルズ来日を冷静にみつめた著作。それはつまり大衆文化のつくられ方を呈した著作でもあるということ。そしてそれは今とほとんど変わらない。本当に当時書かれたものなのかと疑った。
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66年のビートルズ来日のすべてを記録した名著である。ビートルズに少しでも興味があるのなら絶対に読んで欲しい。いや読むべき本だと思う。
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