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怪物 アゴタ・クリストフ戯曲集
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怪物 アゴタ・クリストフ戯曲集

アゴタ・クリストフ(著者), 堀茂樹(訳者)

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怪物 アゴタ・クリストフ戯曲集

1,709

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/
発売年月日 1994/07/15
JAN 9784152078629

怪物

¥1,709

商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2020/02/14
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1. エレベーターの鍵 (La Clé de l'ascenseur) 王子様を待ち続けて老い果てたお姫様の御伽話から始まり、似たように森の住まいで夫の帰りを待つ女が描かれる。 待つ間、森で他の男から求愛を受け、そのことを帰ってきた夫に話すと、君のためだとエレベーターの鍵を取り上げられてしまう。 日々部屋で待つうちに足が弱くなり、夫の友人の医者が診るも状態は悪化。やがて精神が病み、視力も失われ...... 「この上、私から何を取り上げることができるっていうの?私の命を狙っているのね?私には命しか残っていないもの」 近付く医者からメスを奪い、錯乱の内に夫を殺してしまう。 「欲しければ私の命を奪えばいいわ、でも、自分の声だけは渡さないわよ!絶対に!」 2. 贖い (L'Expiation) 第一幕で何故盲人は、暴行される老人の血が見えたと言うのか。 何故盲人は危篤の妻に会おうとしないのか...... 彼は聾者の火吹き男との出会う。吝嗇な老婆の宿で生活をはじめ、やがて聾者は自らの重い過去を語る。そして盲人も...... 夫婦で拷問を生業とし、その行為を悔いて自らの眼を潰した男の物語 3. 道路 (La Route) ある道路建設者の悪夢の走馬灯 遠い未来のある時代、地球は完全にコンクリートで覆われ、どこもかしこも道路となっている。 人々は道路で生まれ、一生歩き続ける。車はない。土も太陽も「伝説」でしかない。 道路に出口はあるのか。何故方向というものがあるのか。何故歩くのか...... 常識的な存在感覚に揺さぶりをかける一作。 4. 怪物 (Le Monstre) 仮面を付けた原始人の部族が住む村に現れた怪物。 武器は効かず、動けないが甘く幸福を与える匂いで人を誘い、食って巨大化する怪物。 やがて匂いの誘惑に負け、怪物を受け入れ始める村人たち。 誘惑に負けたものは餌になる前に殺せという村長の策に従った少年は、家族を、恋人を、仲間を射り、最後に一人になることで勝利を掴む......少年が?それとも怪物が?...... 偶像崇拝、背反する幸福と正義、様々な問いかけを含んだ幻想的で不条理な寓話 5. ジョンとジョー (John et Joe) 二転三転しながら始まりに戻ってくる軽快な会話劇 二人の男は貧乏だが友人同士。 飲みの際、一人が金がないため、もう一人に持っていた宝クジを取られてしまう。 翌日、その宝クジが当選。分け前を巡って悶着あり、クジの持ち主の機転により他方は逮捕される。 しかし結局、当選金を保釈金にあてて解放し、またいつものテーブルで二人安酒を楽しむのであった。

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2012/11/13

[要旨] アゴタ・クリストフは『悪童日記』で衝撃的なデビューを飾る前に戯曲を書いていたが、このたび九篇の戯曲原稿を入手、本書はそのうち五篇を収録した日本語版オリジナル戯曲集である。 [目録情報] <日本語版オリジナル戯曲集>残酷なお伽話、恐るべき告発、文明論・エコロジー的SF、不...

[要旨] アゴタ・クリストフは『悪童日記』で衝撃的なデビューを飾る前に戯曲を書いていたが、このたび九篇の戯曲原稿を入手、本書はそのうち五篇を収録した日本語版オリジナル戯曲集である。 [目録情報] <日本語版オリジナル戯曲集>残酷なお伽話、恐るべき告発、文明論・エコロジー的SF、不条理な寓話、軽妙な笑劇──『悪童日記』の作者が贈る多彩でパワフルな五作品。(演劇・映画図書総目録より)

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2004/05/08

『悪童日記』のアゴタ・クリストフによる戯曲集1冊目。 実は「戯曲集」とか「脚本集」って読んでも頭に入らなくて、この本もそうだったらどうしよう‥と内心ドキドキしてたんですが。 それは杞憂でした。よかったよかった。 訳者のおかげかもしれませんが、小説を読むように楽しむことができました...

『悪童日記』のアゴタ・クリストフによる戯曲集1冊目。 実は「戯曲集」とか「脚本集」って読んでも頭に入らなくて、この本もそうだったらどうしよう‥と内心ドキドキしてたんですが。 それは杞憂でした。よかったよかった。 訳者のおかげかもしれませんが、小説を読むように楽しむことができました。

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