商品詳細
内容紹介 | 内容:夢の棲む街. 耶路庭国異聞. 破壊王. パラス・アテネ. 掌編集・綴れ織. ゴ-レム. 解題 石堂藍著 |
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販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 2000/06/25 |
JAN | 9784336042569 |
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山尾悠子作品集成
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山尾悠子作品集成
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商品レビュー
4.5
15件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
多彩な物語を辿るうちに ピントが合った景色が目の前に広がり 鮮烈さに引きずり込まれるような感覚が楽しくて読み終わるのが勿体なくて 2ヶ月ほどかけてゆっくり読んで 読了後もまだ読み返しています 遠近法・補遺の一節がやはり印象的 「誰かが私に言ったのだ 世界は言葉でできていると」
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※このレビューにはネタバレを含みます
やっと読み終わったよーーー!!! 長かった......... 一生に一度は読み通したいと思っていた本。 何と言い表せば良いか分からないけれど、例えるなら、精緻なスノードームや夜の美術館の彫像群を眺めているような感じがしました。 硬く、謎と滅びの気配を孕んでどこか静止しているような数々の異世界が描かれています。 そして、古い美術品のように、かつては込められていたかもしれない世界の意味はもう風化してしまって、今はただその美しい造形をため息をもらしながらなぞり眺めるしかないような、そんな感じを受けました。 完璧に造られた人工世界は一方でどこか不気味さを感じさせます。始めの作品群はその不気味さが顕著で、徐々に薄まっていくものの、構築された枠組みが崩れ去って行くような、精巧さが突如として醜悪さに反転するような不穏な気配はその後も通底していました。 緻密に組み立てられた文章の大半が描写に費やされるため、あらすじは説明できる気がしません。ただ「そこに〜〜があった。私はそれを見た」としか言えないです。 読み始めると、遠い国の予言を予知夢として見ているように、非現実の空間の中で視界がくっきりと立ち上がってきます。 世界の内に降り立ったある一点から、目に見えるものを辿って行き、それらの配置や全体構造を 自ずと理解していくうちに、世界がゆっくりと臨界点に達しようとしていることに気付くけれども、もはや止められない。というのが体感です。 描写が多いといっても、世界を構築する数々の物たちが皆、一つ一つ手に取りたくなるくらい嗜好に刺さるため、飽きることなく眺めていられます。 そして良い意味で、読んだ後には何も残らないです。素晴らしい細工の装飾品を見た時のように、至高の音楽を聴いた時のように、何か驚くほど素敵な作品を味わった、という感覚やイメージの断片は鮮烈に残っても、後で考え込むようなメッセージや尾を引くような感情は一切残りません。 そこがすごいところです。 まあこんな稚拙な言葉では何にも伝わりませんね。 完全に体感型の本なのでまず読んでみる方が良いと思います。 自分の脳の容量によって、言葉から受けるイメージの広がりが変わるので、なるべく落ち着いていて眠くない時に読む方が良いです。 というかそういう時でないと読めないと思います。 (文章自体は堅苦しくも華美でも古めかしくもなく、端正で読みやすいです) 「夢の棲む街」「月蝕」「遠近法」「蝕」「黒金」「透明族に関するエスキス」が好きです。
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凄すぎる以外に言葉が出ない。 「夢の棲む街」 「遠近法」 この2作をよんだだけでももうそれでよい。 凄すぎてなんかもうそれで良い。
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