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夜の国 心の森羅万象をめぐって プラネタリー・クラシクス第2期
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夜の国 心の森羅万象をめぐって プラネタリー・クラシクス第2期

ローレンアイズリー(著者), 千葉茂樹(訳者), 上田理子(訳者), ロビンギル(その他)

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夜の国 心の森羅万象をめぐって プラネタリー・クラシクス第2期

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 工作舎/
発売年月日 1994/06/10
JAN 9784875022350

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2023/03/02

のどかな丘に建つ屋敷の地下に広がる”青い部屋”。ガキ大将と一緒に探検した下水道。幼いころから地下に惹かれ、自らを逃亡者だと感じていた少年は、〈太古の骨の狩人〉考古学者になった。科学者の目と豊かな文学的教養を持つ著者の詩情あふれる自伝的エッセイ。 「骨の人」の章が面白かった。へ...

のどかな丘に建つ屋敷の地下に広がる”青い部屋”。ガキ大将と一緒に探検した下水道。幼いころから地下に惹かれ、自らを逃亡者だと感じていた少年は、〈太古の骨の狩人〉考古学者になった。科学者の目と豊かな文学的教養を持つ著者の詩情あふれる自伝的エッセイ。 「骨の人」の章が面白かった。へんぴな山に住む老人が石化した女を所有していると聞き、原始人の化石かもしれないと期待して訪ねていく。意外にも都会的な独居老人の佇まいに安心したアイズリーだったが、”女”がいるという山に登りはじめると、そこは険しい風が吹く奇岩だらけの場所だった。案の定、”女”はかなりの想像力をはたらかせないと人間には見えないただの岩。だが、孤独に蝕まれた老人の真剣な様子に気おされてアイズリーはその岩をもらい受けてしまい、帰る道すがらにそれを谷底へ棄てるのである。このまま怪奇小説になりそうな話だけど、アイズリーはあくまでも老人へのシンパシーを示していて、彼や”女”を不気味に見せようとはしていない(弟子の反応を見るにめちゃくちゃ怖かったぽいけど)。 そのエピソードと並んで語られるのが、今度は荒野に住む老人との化石探し。家を訪ねると本物の古代生物の骨を見せられて興奮するアイズリーだったが、老人が「聖書の洪水の後のように」骨が埋まっていた場所について語りだし、半信半疑になる。老人が20年前に骨を見つけたという場所を一緒に探すと、諦めかけた瞬間に老人が言った通りの景色が広がっているのを彼らは発見するのである。 上記はいかにも考古学者らしいエピソードだが、アイズリーは過去だけを語っているわけではない。70年代の科学者らしく素粒子がつくる宇宙を語り、ベーコンの『ニューアトランティス』を引き合いにだしつつ、惑星間植民計画を批判する。 夜の国と地下世界への逃亡者、と自分を定義しているアイズリーの語り口は、悲観的ではないがメランコリックな詩情にあふれている。帯にブラッドベリの絶賛コメントが載っているのは然もありなん。アイズリーが語る少年時代は、ブラッドベリ的なノスタルジーとワンダーに彩られている。

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2013/02/02

フリオ・リャマサーレスが「フィクションは記憶から生まれてくるが、すでにその記憶というのはフィクションの別の形態なのである。」と言っていたことを思い出した。

Posted by ブクログ

2010/08/10

[ 内容 ] 心の森羅万象を深く洞察した本書『夜の国』は、闇に包まれ、不安におののく魂に勇気を与える、アイズリーの代表作ともいえる自伝的エッセイ。 彼の詩魂の由来を本邦初公開するものでもある。 [ 目次 ] 1 黄金の車輪 2 地の底の世界 3 昼の目と夜の目 4 闇の道具 5...

[ 内容 ] 心の森羅万象を深く洞察した本書『夜の国』は、闇に包まれ、不安におののく魂に勇気を与える、アイズリーの代表作ともいえる自伝的エッセイ。 彼の詩魂の由来を本邦初公開するものでもある。 [ 目次 ] 1 黄金の車輪 2 地の底の世界 3 昼の目と夜の目 4 闇の道具 5 クレスモローグ 6 犬の足型と埋もれた街 7 有刺鉄線と茶色の頭蓋骨 8 骨の人 9 破られた均衡 10 沼からの使者 11 一夜の死 12 古骨の狩人の死亡記事 13 心と自然 14 茶色のすずめ蜂 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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