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失われた時を求めて(9) 第6篇 逃げさる女 ちくま文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 1993/06/25 |
| JAN | 9784480027290 |
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失われた時を求めて(9)
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失われた時を求めて(9)
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商品レビュー
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アルベルチーヌに逃げ…
アルベルチーヌに逃げられ、さまざまなことがおこリ、母と共に少年時代空の憧れの地ヴェネチアに旅行中、アルベルチーヌの伝達が届きますが、主人公は全く動じません。
文庫OFF
話者の元から逃れ去ったアルベルチーヌは、そのまま出奔先で不帰の人となる。喪失の悲しみに沈みつつも、二度と取り戻せない存在となった彼女の、二度と問いただせない隠された生活への執着を見せる話者だったが、時と共に悲しみは薄れ、かねてからの念願であったヴェネチアへの旅を経て、アルベルチー...
話者の元から逃れ去ったアルベルチーヌは、そのまま出奔先で不帰の人となる。喪失の悲しみに沈みつつも、二度と取り戻せない存在となった彼女の、二度と問いただせない隠された生活への執着を見せる話者だったが、時と共に悲しみは薄れ、かねてからの念願であったヴェネチアへの旅を経て、アルベルチーヌの存在は否応なしに薄れていく。 一方で、話者がアルベルチーヌ一人にこだわり、彼女だけを追っている間に、話者をめぐる昔馴染の面々にも様々な変化が起きる。アンドレの結婚、スワンの名を捨てたジルベルトとの再会、その彼女とサン=ルーの結婚、さらにその夫婦生活に影を落とすサン=ルーの秘められた性向とモレルの存在…。気づけば話者の傍から友人たちの姿は消え、話者は孤独の中に取り残されるのであった。 話者がアルベルチーヌを引き戻そうと画策を練る内に彼女の突然の死が知らされるという衝撃的な展開にも関わらず、話者の語りが己の心情にのみ向けられているため、アルベルチーヌの死はドラマティックな出来事としては描かれない。また、透徹した眼差しで分析される話者の喪失の悲しみも、恋人の死そのものへの慟哭というより、己にとって必要だった存在、自分が所有する女性という存在を失ったことへの失意と感じられる。 あくまで自身の生活に必要だった存在としてアルベルチーヌを惜しむ話者だが、彼女の過去の動向を調べる内に彼女の隠されていた姿、隠されていた生活を知ることになる。しかしそれらの過去は真実なのか、情報をもたらした者たちの思惑も絡み、故人の人生は不確かなベールに包まれたままとなる。 恋人、友人、親しい人々について「知っている」つもりでいても、人はそれぞれ様々な顔を持ち、互いに互いのすべてを知ることはできない。愛とは理解を前提とするものではなく、むしろ知らない部分、知り得ない部分があるからこそ焦がれるものなのかもしれない。 調べても調べても掴みきれないアルベルチーヌに対して、話者は痛みや興味を持ちつつも、過去にしか存在しないアルベルチーヌから次第に自然と遠ざかってゆく。話者の中にある愛の対象の一つであったアルベルチーヌは、時とともに愛そのものの中へ溶け込み、やがてその愛から再び似て非なる女性たちへの欲求が生まれ、話者はアルベルチーヌを忘れていく。直視したくはない自己中心的な心の動きを冷静に観察し、冷徹に忘却の段階を描き出すプルーストの筆力が素晴らしい。 第一篇からの馴染みの顔ぶれが、物語終盤のここへ来て互いに関わりを持ち始め、円環が出来上がってゆく作品構成も素晴らしいが、話者一人がその円環から離れたところで観察者として立ち尽くしている寂しさとともに本巻は終わる。その姿は取り残されたゆえの孤独なのか、あえて人と人との関係から一歩遠ざかったゆえの孤高なのか。次はいよいよ最終巻、心して取り掛かりたい。
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逃げさる女 アルベルチーヌが意外にすぐ死ぬ。そのあとのグダグタが長い。そしてアルベルチーヌやアンドレがエロい。一番ひどいのはモレル。全てモレルが悪いんじゃないかってくらいに悪い。あのサンルーまでたぶらかすとはシャルリュス男爵以上。 失われた時を求めてといえばのマドレーヌからの回想や花咲く乙女たちのかげにでの浜辺での健康的な少女たちや社交からの陰画ともいえるくらい遠いところまで来てしまったと感じる 囚われの女の最後に話者のもとをアルベルチーヌが突然去ったところからの続きで始まる。アルベルチーヌを取り戻さなきゃという焦りとフランソワーズにはその焦りを気づかれたくないという情けなさが同居。 そしてさらなる急展開でアルベルチーヌは落馬して死ぬ。この時点でかなり序盤。その後アルベルチーヌのレズビアン癖の探索を人伝に色々聞き回り鬱屈する。 ようやく物語が展開するのは自分の書いた記事が新聞に載ってから。ゲルマント侯爵夫人のところで出会ったのは今はフォルシュヴル嬢になったジルベルト。しかしジルベルトへの感情はもうない。 アルベルチーヌへの気持ちは3つの宿駅を通って消えていく。一つ目はジルベルト。二つ目はアンドレ。アンドレはこれまで語っていなかったアルベルチーヌのさまざまな情事を話者に暴露していく。しかし話者の心はさほど乱されなくなっていく。アンドレは「ヴェルデュランの甥くさっちゃった」と結婚。くさっちゃったはアルベルチーヌの処女も奪っていた。アルベルチーヌとモレルは田舎の女を連れ出して3P。 そして3つ目はヴェネチア。母と訪れたヴェネチアの芸術や女を楽しみながらアルベルチーヌへの想いは更に薄れていく。なぜかヴェネチアに集結する過去の登場人物。死んだはずのアルベルチーヌからの電報。ママと一緒に帰るのは嫌と言いながら結局は一緒に帰る。帰りの汽車の中で読んだ手紙で明かされるジルベルトとサンルーの結婚とカンブルメール家の坊ちゃんとジュピアンの娘の結婚(シャルリュスが黒幕)。 サンルーは同性愛に目覚めていてジルベルトを困らせる。
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