商品詳細
内容紹介 | //付属品~地図付 |
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販売会社/発売会社 | 評論社/ |
発売年月日 | 1992/05/20 |
JAN | 9784566023574 |
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新版 指輪物語(4)
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新版 指輪物語(4)
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商品レビュー
4.5
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モルドールへの道を探すフロドとサムの旅路。踏破を許さぬ山岳地帯の描写が、見下ろし型のマップを思い出させる。火の国の勇者さえ越えられぬ生垣の原型はここにあったか。 旧版P.74。初読のときから長いあいだ、二つの塔とはこの挿絵が指すものであると思い込んでいた。モルドールの歯と呼ばれる二つの堅固な塔、かつてゴンドールがサウロンの再起を憂いて築かれた。 今更語るまでもなくさまざまなものの祖であるからして、ゲームブックにその影響があることも自明であろう。今回、かつてなくそのことを感じてしまったのはシェロブのシーンで、ガラドリエルの玻璃瓶を持っているかどうか、持っていたとして使うかどうかで岐路が分かれるなどという妄想が働いたせいかもしれない。ガラドリエルは予言めいた助言をし、フロドは危機に陥るまで玻璃瓶のことを失念していた。いかにもなゲームブックシチュエーションだ。 シェロブといえば初読の頃は大蜘蛛くらいの印象で、ウンゴリアントを知るまでこの印象は改まらなかった。ウンゴリアントは二つの木の樹液を吸いあげてモルゴスに脅威を覚えさせるほどになった魔の存在であり、世界の外、原初の闇からやってきたとも言われている。シェロブはその末裔である。今回作中でドラゴンよりも丈夫な外皮を持つことが明示されていたことに気付き、瞠目した。サムがシェロブに手傷を負わすことができたのはシェロブの自重によるもので、エルフが鍛えた鋼をもったベレンであろうともシェロブを傷つけることは叶わなかったであろうとも明言されている。 腹部に腐敗臭を放つ光を宿すとあり、巨神兵オーマを思い出すなど。玻璃瓶が放った光がシェロブの内部で反射し、複数の目をつぎつぎと破壊していくさまも、ナウシカのクライマックスを思い出させた。 辺境警備に登場した獣虫もきっと、シェロブをモチーフとしたに違いない。かつては思いいたらなかったが、シェロブのディティールを読めば一目瞭然であった。 そしてサム。頼りになる従僕であることはたびたび描写されてきたが、それ以上のことを、使命の一員であることを自覚するに至る。
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「二つの塔」いよいよモルドールへの道に入る。 スメアゴルならし ゴクリ登場。このところ時々原作と読み比べているのだが、瀬田/田中の訳は素晴らしいものです。自分の力不足のせいが大半ではあると思うが、英語からはどうしても翻訳版のような力強く、雄々しく悲しい雰囲気は伝わってこない。一文一文を忠実に訳しながら、意訳とは言わないまでも日本語の文体に合うように変えている。翻訳小説によくあるような違和感がまったく感じられない。 あれほど指輪物語を読むことを逡巡させていた「です、ます調」が今では心地よくなっている。 西に開く窓 ヘンネス・アンヌーンの滝の描写は素晴らしかった。ゴンドールの山々の彼方にかかる月をフロドが眺め、ピピンもまた飛蔭の背からこの月を見ていた。うーん、絵に残したくなるような描写。 映画でも滝つぼで魚を獲るゴクリのシーンは幻想的で心に残っていたが。 ファラミアの印象は映画とはまったく異なる。映画では唯の妬みというか父に認められたいと一心に願う不出来な次男という感じだったが、なにかしら深い洞察力とそれを覆う悲しみが伺える。 後でわかることであるが、ヌメノールの王家が持つ能力の血がデネソールとファラミアには流れていたのに対しボロミアには流れていなかった。それ故に戦士としての力は劣っていたが、ファラミアには人の本心を見抜く力と深く先を見通す心とがあったらしい。 キリス・ウンゴルの階段 シェロブの不気味さは小説ならではのもの。映画で何が出てくるのかと思っていたら何と蜘蛛!がっかりしていました。 恐怖は映像で表現するのは難しい(スプラッタ系は別にして)。 シェロブの作り出す暗黒はスケールが小さいとはいえウンゴリアントの子孫。シルマリルの物語で出番は少ないもののこのウンゴリアントの印象は最後まで残った。一言で言えばブラックホールです。 サムワイズ殿の決断 連続物のドラマのような終わりかた。第5巻「王の帰還(上)」の次までフロド、サムは出てこないので、つらいです。といいつつ上巻を読み始めるとたちまち話に没頭してしまうにだが。 トールキンはストーリ・テラーとしても優れた人ですね。
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フロドとサム、そしてゴクリの巻。 フロド達が一行から別れて旅をする話。 その途中でゴクリに出会いゴクリ二道案内をしてもらうということで旅を共にする。 途中でボロミアの弟ファラミア(音が似てるよね)との出会い。 そして、この巻の最終場面ではフロドがやられ倒れてしまい、オークたちに連れさたれてしまう。 これだけ長い1冊なのに出来事がちょっと少ない気がして退屈な気がしないでもないけど必要な場面ではあるんだろうなあ
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