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古典の愉しみ
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古典の愉しみ

ドナルドキーン【著】, 大庭みな子【訳】

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古典の愉しみ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 JICC出版局/
発売年月日 1992/03/15
JAN 9784796602723

古典の愉しみ

¥1,389

商品レビュー

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2008/02/17

これも面白かったです。 能・文楽・歌舞伎の根本的な違いがこの本で分かりました。 ▼歌舞伎▼名優の競演▼文楽▼言葉を主として演じられる文学的な芝居。 歌舞伎は台本が長い間にかなり変化してしまっているので、原作者の名は暗黙の了解の下に載せない。作者のことは忘れ、元の題名などが分からな...

これも面白かったです。 能・文楽・歌舞伎の根本的な違いがこの本で分かりました。 ▼歌舞伎▼名優の競演▼文楽▼言葉を主として演じられる文学的な芝居。 歌舞伎は台本が長い間にかなり変化してしまっているので、原作者の名は暗黙の了解の下に載せない。作者のことは忘れ、元の題名などが分からなくても、役者のことは決して忘れない。能や文楽に、自己というものはほとんどない。上演の前に大夫は台本を頭上に押し戴く、中身は隅から諳んじていても、暗記していることは悟られぬように、その時に応じてページを繰るし、目の見えない大夫でも同じようにする。自己中心の歌舞伎役者とは全く対照的である。 歌舞伎の女形について。歌舞伎の理想的な女形とは抽象化された女性を演ずるのであって、彼らは実在の女性の真似をするのではなく、過去の女形を手本にする。昔の名女形「芳沢あやめ(1653〜1729)」の言葉で、「女役者が歌舞伎の舞台で演じれば彼女は自分の肉体的な魅力をフルに利用しようとするから、理念と想像から造形した理想の女を演じることはできない」を紹介していました。 だから、歌舞伎の女性は、女の人が見てもため息が出てしまうほど色っぽいんですね。 最後に、能の「翁」は観た人はなんだか分からないけれどとてもよい気持ちになるそうですが、役者は神の力に打たれて命を縮めるそうです。観てみたいですね。

Posted by ブクログ

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