まぼろし砂絵 なめくじ長屋捕物さわぎ 光文社時代小説文庫

都筑道夫【著】

• 販売会社／発売会社: 光文社/
• 発売年月日: 1992/02/20
• JAN: 9784334714789

商品レビュー

2010/05/28

なめくじ長屋シリーズ…

[文庫ＯＦＦ]

なめくじ長屋シリーズの第七弾。自分の知らない江戸の風俗を知ることが出来るのがいい。表紙の絵も毎回凝っている。

2010/05/28

白壁町の岡引の親分が…

[文庫ＯＦＦ]

白壁町の岡引の親分が思案に余った事件をかかえると、助けを請うのが砂絵描きのセンセー。礼金稼ぎの絶好機とみて大ハッスルのなめくじ長屋の面々…というシリーズものです。

2021/07/25

「なめくじ長屋捕物さわぎ」シリーズの一冊で、角川文庫では第七弾にあたる作品です。

第一話「熊坂長範」は、幻術つかいが登場します。本シリーズのさまざまな謎は、おおむね合理的な推理にもとづいて解決がもたらされるのですが、この話はややちがった趣向になっています。

たんなる時代小説とミステリの融合ではなく、時代小説としてもミステリとしても読者を満足させる物語がたのしめることが、このシリーズの魅力だと思っており、違和感をおぼえる読者もいるのではないでしょうか。一度はなめくじ長屋の仲間になったイブクロが、けっきょくは長屋から離れていったのも、超人的な能力を封印するためだったのではないかと著者の意図を推察していたのですが。