1,800円以上の注文で送料無料

青い麦 集英社文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫

青い麦 集英社文庫

シドニー・ガブリエルコレット【著】, 手塚伸一【訳】

追加する に追加する

青い麦 集英社文庫

324

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 1991/06/25
JAN 9784087602012

青い麦

¥324

商品レビュー

3.7

10件のお客様レビュー

レビューを投稿

2010/05/28

ブルターニュの美しい…

ブルターニュの美しい海岸でのバケーション。恋に揺れる少年少女。何もかも美しい。

文庫OFF

2024/10/28

15歳の少女ヴァンカと16歳のフィリップは互いにこの大人とも子どもともいえない中途半端な年齢に対してもどかしさを感じている。フィルはあまりに自分中心で、思考から行動まですべてに幼さが残っているように感じた。しかし、未来のことを案じたり、ヴァンカへの気持ちを思うときには大人のような...

15歳の少女ヴァンカと16歳のフィリップは互いにこの大人とも子どもともいえない中途半端な年齢に対してもどかしさを感じている。フィルはあまりに自分中心で、思考から行動まですべてに幼さが残っているように感じた。しかし、未来のことを案じたり、ヴァンカへの気持ちを思うときには大人のような態度をとるフィルの大人な部分と幼い部分が表裏一体になっているときのコレットの心理描写の上手さを感じ取ることができた。このような相反する気持ちと葛藤しながらフィルも大人になり、私たちもフィルと同様に大人になったのだろう。ヴァンカも大人とも子どもとも言えない振る舞いをするが、フィルの気持ちを汲み取り年齢以上の態度をとるようになっていった。真実を知った時には裏切られたと思って感情を爆発するのは当たり前だと感じる。互いにぶつかり離れたりしながらも、互いを想う気持ちは変わらず、兄妹のように過ごした幼年期の絆は確かであったと証明されたのだろう。

Posted by ブクログ

2021/08/30

春の雨のような色《つるにちにち草の淡青色》の目の、ヴァンカという名の少女はほっそりした十五歳半。 少年は十六歳半。避暑に来るたびにたくましさを増して成長するフィリップという。 子供の頃からの仲良しなのに、なんだか気持ちがしっくりしない夏がやってきた。 ふきげん、尊大な態度、...

春の雨のような色《つるにちにち草の淡青色》の目の、ヴァンカという名の少女はほっそりした十五歳半。 少年は十六歳半。避暑に来るたびにたくましさを増して成長するフィリップという。 子供の頃からの仲良しなのに、なんだか気持ちがしっくりしない夏がやってきた。 ふきげん、尊大な態度、言い合い。いらだたしい恋。 そこへ美しい年上の女性、白衣の婦人、ダルレイ夫人が登場。少年は手ほどきを受けて…。 通俗的、不純、絵に描いたような避暑地の出来事みたいなんだけれど、コレットの感性はゆたかで、みずみずしくうつくしい文章となる。 わたしは堀口大学訳を18歳の時読み、忘れがたく思ったのだが、今回手塚伸一訳(集英社文庫)を再読した感想は、よりういういしさがいとしく、味わい深かく魅了された。 なるほどコレットが分別盛りの50代に書いたのだから、そうなのだと思うし、また恋愛の情熱には年齢がないというテーマなのだから、コレットの筆力がすごいということ。 少女のこころの大人っぽさと、少年のからだばかりは成長しても、不器用でぎこちないこころとのぶつかり合いの果てには何が…何処へ行くのか。せつない。 やっぱり若い複雑なこころの「恋愛の妙」に惹かれてしまう、名作。 でも、恋愛の本場フランスであってもスキャンダラスな作品との評が当時(1923年)あったのだそう。ふーうん。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品