商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 1991/06/25 |
JAN | 9784087602012 |
- 書籍
- 文庫
青い麦
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青い麦
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商品レビュー
3.8
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ブルターニュの美しい…
ブルターニュの美しい海岸でのバケーション。恋に揺れる少年少女。何もかも美しい。
文庫OFF
春の雨のような色《つるにちにち草の淡青色》の目の、ヴァンカという名の少女はほっそりした十五歳半。 少年は十六歳半。避暑に来るたびにたくましさを増して成長するフィリップという。 子供の頃からの仲良しなのに、なんだか気持ちがしっくりしない夏がやってきた。 ふきげん、尊大な態度、...
春の雨のような色《つるにちにち草の淡青色》の目の、ヴァンカという名の少女はほっそりした十五歳半。 少年は十六歳半。避暑に来るたびにたくましさを増して成長するフィリップという。 子供の頃からの仲良しなのに、なんだか気持ちがしっくりしない夏がやってきた。 ふきげん、尊大な態度、言い合い。いらだたしい恋。 そこへ美しい年上の女性、白衣の婦人、ダルレイ夫人が登場。少年は手ほどきを受けて…。 通俗的、不純、絵に描いたような避暑地の出来事みたいなんだけれど、コレットの感性はゆたかで、みずみずしくうつくしい文章となる。 わたしは堀口大学訳を18歳の時読み、忘れがたく思ったのだが、今回手塚伸一訳(集英社文庫)を再読した感想は、よりういういしさがいとしく、味わい深かく魅了された。 なるほどコレットが分別盛りの50代に書いたのだから、そうなのだと思うし、また恋愛の情熱には年齢がないというテーマなのだから、コレットの筆力がすごいということ。 少女のこころの大人っぽさと、少年のからだばかりは成長しても、不器用でぎこちないこころとのぶつかり合いの果てには何が…何処へ行くのか。せつない。 やっぱり若い複雑なこころの「恋愛の妙」に惹かれてしまう、名作。 でも、恋愛の本場フランスであってもスキャンダラスな作品との評が当時(1923年)あったのだそう。ふーうん。
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15歳のヴァンカ、16歳半のフィル。毎年夏を家族とともに別荘ですごし、兄妹のように仲が良い二人。そんな二人の性の目覚め的なものを描いた作品。といってもフィルは魅力的な人妻に翻弄されてヴァンカを抱く前に体験してしまうんだけど。なんというかラストのフィルのがっかり感は勝手な奴め、と思...
15歳のヴァンカ、16歳半のフィル。毎年夏を家族とともに別荘ですごし、兄妹のように仲が良い二人。そんな二人の性の目覚め的なものを描いた作品。といってもフィルは魅力的な人妻に翻弄されてヴァンカを抱く前に体験してしまうんだけど。なんというかラストのフィルのがっかり感は勝手な奴め、と思うんですが。まぁこういうことは古今東西、本当に普遍的にことが運ぶんですなー。
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