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雲の宴(上) 朝日文庫
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雲の宴(上) 朝日文庫

辻邦生(著者)

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雲の宴(上) 朝日文庫

748

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞社/
発売年月日 1990/01/20
JAN 9784022605788

雲の宴(上)

¥748

商品レビュー

3

2件のお客様レビュー

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2010/05/28

対照的な二人の女性の…

対照的な二人の女性の愛のかたちを、革命に身を投ずる男の生き方と重ねて描き、東京とパリ、東欧から西アフリカへと展開する愛と冒険のロマン。

文庫OFF

2021/08/28

ジャーナリストの三上敦子は、カメラマンの水無瀬大吉とともにアフリカのセレール共和国への取材旅行へ向かいます。その途上で立ち寄ったフランスで敦子は、ミッテラン大統領の誕生を祝う祝祭のさなか、セレール共和国出身の黒人の殺人事件に巻き込まれてしまいます。そして、殺人事件にかつて敦子と親...

ジャーナリストの三上敦子は、カメラマンの水無瀬大吉とともにアフリカのセレール共和国への取材旅行へ向かいます。その途上で立ち寄ったフランスで敦子は、ミッテラン大統領の誕生を祝う祝祭のさなか、セレール共和国出身の黒人の殺人事件に巻き込まれてしまいます。そして、殺人事件にかつて敦子と親交のあった郡司薫という男がかかわっていることがわかってきます。 こうして物語は、大学新聞部に所属していたころの敦子が、先輩の白木冴子と知りあい、彼女に魅かれながらジャーナリストをめざすストーリーと、郡司が「R計画」と呼ばれるセレール共和国のクーデタの中心人物として働くストーリーが交互にえがかれていくことになります。 著者の作品のなかでは、『廻廊にて』や『夏の砦』に代表されるヨーロッパ文学についての深い理解に裏打ちされた小説群と、『背教者ユリアヌス』や『安土往還記』に代表される歴史小説の印象が強いのですが、本作はエンターテインメント的な性格が前面に押し出された内容になっています。郡司と敦子をめぐる過去の秘密については、こうした本作の性格を知っていれば比較的容易に推察できると思われるのですが、辻邦生という作家がこうした性格の小説作品を書いていたことを知らない読者にとっては、意表を突かれたように感じられるかもしれません。

Posted by ブクログ

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