商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 1989/11/25 |
JAN | 9784041273241 |
- 書籍
- 文庫
真田幸村(上)
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真田幸村(上)
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商品レビュー
3.3
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(2016.01.12読了)(2009.01.11購入)(1990.08.30・三版) NHK大河ドラマの開始に合わせて読み始めました。 ドラマよりほんの少し前から始まります。信州木曾福島の領主木曾義昌が織田信長に弟を人質として差し出したという報告が入った、というあたりが始まりに...
(2016.01.12読了)(2009.01.11購入)(1990.08.30・三版) NHK大河ドラマの開始に合わせて読み始めました。 ドラマよりほんの少し前から始まります。信州木曾福島の領主木曾義昌が織田信長に弟を人質として差し出したという報告が入った、というあたりが始まりになっています。 武田勝頼の軍は、木曾義昌を討とうとしますが、敗れて後退します。真田昌幸は、岩櫃城へ来ることを進言しますが、勝頼は、古い家臣の小山田信茂の城に落ち延びることを選びますが、裏切られ、織田家の滝川一益の率いる一隊に打ち取られてしまいます。 真田昌幸は滝川一益に沼田城を差し出し、服属します。 しばらくすると、織田信長が明智光秀に打ち取られたという情報がもたらされます。 滝川一益は、信長の敵討ちに戻らなければなりません。戻る前に北条軍と一戦交えますが、敗れ、そのまま引き上げてゆきます。 真田昌幸は真田幸村を遣わし、しっかり見送らせます。 このペースで行くと、幸村の最後までは、行きそうもないので、下巻までで、幸村の青春時代を描くだけのようです。 物語の進行は、幸村と赤吉という少年が担当します。幸村が動けない分は、赤吉が動いて、物語を進行させます。赤吉は、忍者といったところです。 真田昌幸はなかなかの策士という感じです。昌幸は、幸村の技量を認めて育成しようとしているようですが、幸村は、若さのせいか、性格か、父親の昌幸ほどの策士にはなれそうもありませんが、なにをどうすればいいかは、昌幸の期待通りに考え動けるようです。 下巻が楽しみです。 【目次】 春の遠乗り そぎ尼 辻褄 お松ご料人 亡国の足音 深夜の密使 軍議 残党狩 不思議な道具を使う少年 赤吉という少年 千曲川の鯉 名家の滅亡 赤吉仕官 戦国という時代 峡谷の長城 人の世の礼儀 父の背信 機略 透ッ波の大将 血の呼び声 内と外、上と下 河童さわぎ 上きげん 白鳥明神 天狗さわぎ 明神の感応 海老鞘巻きの刀 読みの深さ 血臭い飯 黒い山蟻 ●真田家(29頁) 武田家はほろんでも、真田家は生きのびなければならない。 問題はどんな工合にして一蓮托生をまぬかれるかだ。やみくもに主家を窮地に見捨てて逃げ出したりなど、誰にも出来ることだし、何よりも、それでは武士としての名が汚れる。不義者の汚名を着ては、世間が相手にしなくなる。世間が相手にしないでは、大きくのび上がって行くことは出来ない。 ●関東管領(202頁) 滝川一益に上州と信州二郡をあたえて関東管領 ●滝川一益(207頁) 滝川左近将監一益は織田家譜代の臣ではない。元来は近江甲賀の地侍である。近江の甲賀と伊賀一国は戦国時代忍者の産地であった。滝川もそのはじめ信長につかえたのは、透ッ波の隊長としてであった。 ●損な生涯(317頁) 昌幸は、幸村の顔をまじまじと見た。 「そちは知恵はあるが、正直ものじゃのう」 と言った。 そちはそちの知恵才覚に似ず、損な生涯を送るであろう、大きく伸びきれまいのうと考えているにちがいないのだ。 ☆関連図書(既読) 「史伝 西郷隆盛」海音寺潮五郎著、文春文庫、1989.09.10 「西郷と大久保と久光」海音寺潮五郎著、朝日文庫、1989.12.20 「蒙古来たる(上)」海音寺潮五郎著、文春文庫、2000.09.01 「蒙古来たる(下)」海音寺潮五郎著、文春文庫、2000.09.01 「天と地と(上)」海音寺潮五郎著、文春文庫、2004.03.10 「天と地と(中)」海音寺潮五郎著、文春文庫、2004.03.10 「天と地と(下)」海音寺潮五郎著、文春文庫、2004.03.10 「武田三代」新田次郎著、文春文庫、2006.10.10 (2016年1月13日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 真田家は武田家の外様であるが、数ある武田家臣団の中でも屈指の大身であった。武田家は信玄の死後、急速に衰えを見せ、勝頼の代には織田信長、徳川家康、北条氏政の強大な敵に囲まれ、滅亡の危機に陥っていた。真田安房守昌幸はすでに武田家を見切っていた。武田が滅んでも真田は生き延びなければならない。情勢は見きわめ難く、昌幸、幸村父子の壮絶な生き残り作戦が始まった。このとき幸村十六歳、青春の真中にいた。
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真田家は武田家の外様であるが、数ある武田家臣団の中でも屈指の大身であった。武田家は信玄の死後、急速に衰えを見せ、勝頼の代には織田信長、徳川家康、北条氏政の強大な敵に囲まれ、滅亡の危機に陥っていた。真田安房守昌幸はすでに武田家を見切っていた。武田が滅んでも真田は生き延びなければなら...
真田家は武田家の外様であるが、数ある武田家臣団の中でも屈指の大身であった。武田家は信玄の死後、急速に衰えを見せ、勝頼の代には織田信長、徳川家康、北条氏政の強大な敵に囲まれ、滅亡の危機に陥っていた。真田安房守昌幸はすでに武田家を見切っていた。武田が滅んでも真田は生き延びなければならない。情勢は見きわめ難く、昌幸、幸村父子の壮絶な生き残り作戦が始まった。このとき幸村十六歳、青春の真中にいた。
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真田幸村を主人公に、天正十年の武田家滅亡とその直後の本能寺の変が引き起こした信濃の混乱を題材としています。幸村が父・真幸の駆け引きに反発し、共鳴し成長していく十六・十七歳の若き日を描いています。
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